サイバー世界が舞台のリアルタイムシミュレーション『Transer & Buster』体験版公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス
本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はシミュレーションゲームの体験版やベータ版の公開など11本です。
Transmit、戦略型リアルタイムシミュレーション『Transer & Buster』体験版第1弾公開
同人ゲーム制作サークルTransmitは28日、戦略型リアルタイムシミュレーションゲーム『Transer & Buster』の体験版第1弾を公開した。
サイバー世界を舞台とした作品で、生活に欠かせないエネルギー源「スピリット」の回収や、施設の防衛といったミッションを遂行していく。戦闘能力が高いが移動速度が遅い「バスター」と、移動速度が速く、スピリットや味方の運搬ができる「トランサー」という2種類のユニットの連携がポイントだ。
範囲攻撃や味方の回復、サポートといったさまざまな「メソッド(スキル)」や、ゲージを溜めて発動するユニット毎に固有の大技「オーバーライドメソッド」なども駆使して、戦況がリアルタイムに変化する中でミッションの条件達成を目指していく。操作はマウス専用で、すばやく的確なマウスさばきも重要となってくる。(なお、チュートリアル等で説明はないが、画面右上のミニマップやその下のユニット一覧のクリックにより画面表示位置のジャンプが可能。ユニット一覧を右クリックしてメニューを開くこともできる。すばやい操作には欠かせないので活用をお勧めしたい。)
本体験版では体験版特別仕様のミッションを12個プレイ可能で、3種類の難易度が用意されている。また2018年に、製品版の冒頭がプレイできる体験版第2弾が公開予定。なお、「制作途中のため、製品版では内容が著しく異なる可能性があります」とのこと。
地域制圧型戦略シミュレーション『わがままアリスと百日戦争』ベータ版公開
地域制圧型戦略シミュレーションゲーム『わがままアリスと百日戦争』のベータ版が公開された。
魔女アリスを主人公に、104の領地からなる世界を侵略していく作品。戦闘には敵味方とも最大3ユニットが同時に出撃できローテーションで行動、各ターンでは通常攻撃を行った上で攻撃系・防御系いずれかのスキルを利用可能といったシステムが特徴となっている。プレイ時間の目安は公称で10~20時間で、メインシナリオはフルボイス。
なお、執筆時現在はベータ版として公開されており、「バトルはまだまだ調整不足で、さらにバグが残っている可能性があります。お手数ですがバグを発見した際はゲームのタイトル画面からバグ報告をお願いします」とのこと。
短編RPG『理なき絶園で二人は』公開
kkr134氏は1日、短編RPG『理なき絶園で二人は』をフリーゲームとして公開した。
勇者とその討伐対象である「災王」が閉鎖された異空間「絶園」へと飛ばされ、手を組んで脱出を目指すという作品。勇者と災王はそれぞれ4つまで任意のアクティブ・パッシブスキルを装備できるほか、武器によってもスキルが変化し、状況に応じた武器やスキルのセッティングがポイントとなっている。
また武器やスキル、アイテムはフィールド上の宝箱から入手できるほか、「パンドラの箱」というアイテムを使うことでランダムに入手したり、ボス撃破時に入手できる「宝珠」と交換することが可能。ランダム性と戦略性の両面でキャラクターカスタマイズを楽しめるのが特徴だ。
マルチエンディングとなっており、最低戦闘回数は5~7回。二人とも女性である勇者と災王の複雑な関係を描くシナリオや、演出も含め印象的な「絶園」の風景も見どころとなっている。
3DアクションRPG『NOSE』公開
rightkamo氏は9月30日、3DアクションRPG『NOSE』をフリーゲームとして公開した。
『ダークソウル』シリーズの影響を受けたという作品。山道や洞窟、神殿といったさまざまなロケーションがシームレスに繋がったマップや、溜め攻撃、ガード、パリィ、ローリング回避といった多彩なアクションなどが特徴となっている。公称プレイ時間は3~6時間。
サークルアクション『Fragment of Marine』 デモ版公開
SHiEE氏は1日、アクションゲーム『Fragment of Marine(海のカケラ)』(関連記事)のデモ版を公開した。
円の連なりで構成されたステージが特徴の作品で、「サークルアクション」と謳われている。円の周りを反時計回りに移動しつつ、ジャンプで別の円に飛び移ったり、自分の色を変えることでトラップを乗り越えたりしながら進んでいく。デモ版では1つのステージをプレイ可能。
PLAYISM、『コープスパーティー2 DEAD PATIENT NEUES;』Chapter1配信開始
PLAYISMは5日、チームグリグリ開発のホラーアドベンチャーゲーム『コープスパーティー2 DEAD PATIENT NEUES;』Chapter1の配信を開始した。配信開始から2週間は20% OFFで購入可能。
名作ホラーアドベンチャーゲーム『コープスパーティーブラッドカバー』の続編で、2013年にChapter1がリリースされた『コープスパーティー2 DEAD PATIENT』の「再始動」バージョン。キャラクターやシナリオ、イベントCGを追加し、ゲーム性などが強化されているという。
なお、PLAYISMで『コープスパーティー2 DEAD PATIENT』Chapter1を購入済みの場合は『コープスパーティー2 DEAD PATIENT NEUES;』のダウンロードが可能。ただしセーブデータに互換性はないとのこと。
FullPowerSideAttack.com、『トルクル(TorqueL) 物理調整版』プレオーダー受付開始
制作サークルFullPowerSideAttack.comは4日、18日にWindows 10/Xbox One向けに配信開始予定の2D回転アクションゲーム『トルクル(TorqueL) 物理調整版』のプレオーダー(事前注文)受付を開始した。プレオーダーを行うことで20% OFFの価格で購入することが可能。
『トルクル(TorqueL) 物理調整版』は、キャラクターの入った箱を転がしたり、伸ばしたりしながらステージをクリアしていくアクションゲーム『トルクル(TorqueL)』をWindows 10(Windowsストアアプリ)およびXbox One向けに移植したもの。移植に伴い開発環境をUnity 4からUnity 5へと変更し、これにより変化した物理挙動をベースにオリジナルの『トルクル(TorqueL)』と同等の体験ができるよう調整されていることからこの名前となっている。
また、Xbox Liveサービスの実績やコネクテッドストレージ(クラウドセーブ)などに対応しているのも特徴。なお、『トルクル(TorqueL) 物理調整版』の開発・販売は同サークルが個人開発者としてインディーデベロッパー向けのセルフパブリッシングプログラム「ID@Xbox」に参加して行われている。ID@Xboxへの参加やレーティングに関する審査、開発関係といった情報などが同サークル代表であるなんも氏のブログにまとめられているので、こうした情報に興味のある方は参考にしていただきたい。
スマートフォン向けアクションゲーム『SphereKnight』iOS版配信開始
インディーゲームスタジオPepperBombは4日、スマートフォン向けアクションゲーム『SphereKnight』iOS版の配信を開始した。Android版は今月中に配信予定とのこと。
球体となった騎士をフリックで転がし、敵にぶつけて倒していくステージクリア型のアクションゲーム。移動中に移動方向へフリックすることでオーラをまとったダッシュを行い多くの敵を一気に倒せるなど、爽快感のある作品となっている。全33ステージが用意され、ボスは8体存在。『パズル&ドラゴンズ』のBGM担当などで知られるサウンドクリエイター・中島享生氏によるチップチューンサウンドも魅力だ。
『星の数だけ物語』LINEスタンプ発売
はるさる氏は4日、LINEスタンプ『星の数だけ物語スタンプ』を発売した。
同氏がiPhone用の無償アプリとして配信している中編ファンタジーRPG『星の数だけ物語』に登場するキャラクターやモンスター達のスタンプ。『星の数だけ物語』はアプリ内課金や広告もない完全なフリーゲームとして配信されており、ノンフィールド型の進行や陣形の要素がある戦闘などが特徴となっている。
「ねくらレトロフューチャーマップチップ素材集」発売
ねくら氏は 1日、マップチップ素材集「ねくらレトロフューチャーマップチップ素材集」のダウンロード販売を開始した。
蒸気機関車・工場・歯車の時計塔などの素材を収録し、レトロフューチャーな世界観を作れるという素材集。「WOLF RPGエディター」に適した素材規格で作られているが、ツールを問わず使用可能。
ノベルゲームエンジン「Light.vn」公式サイトリニューアル
ノベルゲームエンジン「Light.vn」の公式サイトがリニューアルされた。
「Light.vn」は日本語基盤のスクリプトや、専用エディターによるリアルタイムプレビューが特徴のノベルゲームエンジン。制作したゲームはC++ベースのWindowsアプリとして公開可能なほかHTML5形式でも出力でき、スマホアプリ化も可能となっている。