“音”と“光”が共鳴する高速3Dシューティング『空棲精神性 レゾナンス / コンフリクタ』 飛翔せよ、虚空を切り裂く翼として。
『空棲精神性 レゾナンス / コンフリクタ』は、同人ゲーム制作サークルReminsceによる3Dシューティングゲームである。本作は2016年末に行われたコミックマーケット91にて領布されたのち、2017年1月14日よりDLsite.comにてダウンロード販売が行われている。また、将来的にはSteamでの配信も計画されている。
本作は「インタラクティブサウンド×ハイスピードシューティング」を銘打ち、透明感にあふれたビジュアルとスピード感に加えて音楽・効果音とのシンクロニシティを強調した作品だ。
飛翔せよ。虚空を切り裂く、鋭敏なる翼として。
本作は「空棲精神性」通称・MD(Mindeity)と呼ばれる電子空間へと接続し、その深淵を目指すことが目的となる。
フィールド内を移動して敵が出現する地点(クラスター)へ向かい、出現した敵を攻撃し撃破して自身を成長させ、時間経過で出現するボスと対峙する、というのが本作の基本的な進行だ。
フィールド内は「アクセル」を使うことでスピーディに移動することが可能。
攻撃方法は、周囲の敵をロックオンし一掃するレーザー「ベインアタック」、最も近くにいる敵に向かって高速で突撃する近接攻撃「ブレイクアタック」、エネルギーをチャージしたのち自身を中心とした爆風を発生させる「バーストアタック」の3種類が存在する。
このうちバーストアタックは、大型のボス敵に攻撃を加え続けて「スタン」状態にしたあとに仕掛けることで大きなダメージを与えられる。バーストアタックのチャージ中は移動することができず、スタン状態も一定時間で回復されるため、ボス敵をスタンさせたら間髪入れずに相手の懐へ飛び込もう。
成長せよ。遙か頂きの、更なる高みへと。
クラスターより出現する雑魚敵(アノニム)は5つの色に分けられており、敵を倒すことでその色に応じたStr(攻撃力:赤)、Def(防御力:黄)、Dex(ロックオン数:緑)、Agi(機動力:青)、Vit(耐久力:紫)の5種類の能力値へ経験値が加算され、レベルアップにより強化されていく。
また、各能力のレベルの合計が一定値に達することで「進化」が発生し、攻撃に特殊能力を付与したり、耐久力を最大まで回復させることができる。
更にステージ選択前に、ステージ内で入手した「ミューテーションファクター」を消費することで、攻撃手段を強化する「スキル」を習得したり、出現する雑魚敵の色の傾向を変化させることが可能となっている。
特定の能力を一点集中で伸ばすのか、あるいは平均的に成長させていくのか、プレイヤーの性格が出る部分になるだろう。
本作では非常にきらびやかな映像美を楽しめる反面、画面上で何が起きているのかを一目して把握しにくく、意識していなかった敵からの攻撃によるダメージが蓄積しがちである。
そのため、進化時にブレイクアタックで耐久力を回復できる「牙」を選択したり、耐久力がゼロになっても一度だけ復活できる「エクステンド」のスキルを習得しておくのがオススメだ。
共鳴せよ。煌めきの水面を、揺蕩い奏でよ。
本作の最大の特徴として、攻撃などのアクションに応じて発生する効果音が、BGMのリズムに同期して発生するようになっている点が挙げられる。
例としてはレーザーを発射すればピアノの旋律が、アクセルで加速し続ければストリングスが、攻撃が命中すればドラム音がそれぞれ流れ出す。アクセルボタンを押しっぱなしにしていると、滑らかにダッシュし続けるのではなく曲の小節おきに一呼吸入れて鳥が羽ばたきするような動きになっているため体感しやすい。
これにより、プレイヤーがリズムに合わせて操作することを意識せずとも、ただ操作しているだけでまるで楽曲を演奏しているかのような振る舞いになっていくのである。
ゲームプレイとサウンドがシンクロする様子は、実際に本作が動いているところを動画で確認してもらうのがよいだろう。
破壊の爽快感や緻密な回避、戦闘の駆け引きといった攻略性以上に、光と音が弾けて混ざる様子をビジュアル・ジョッキーのように楽しむのが本作の本懐だと言える。
特に推奨したいのがヘッドホンを装着したうえでのプレイで、没入感が格段に上昇するので、本作に触れる際には一度試してみてほしい。
[基本情報]
タイトル: 空棲精神性 レゾナンス / コンフリクタ
制作者: Reminisce
クリア時間: 1時間~
対応OS: Windows
価格: ¥1300 (イベント頒布価格¥1000)
ダウンロードはこちらから
http://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ192175.html