恐怖の森で迫り来る異形。『Death Forest』注目の3Dフリーホラーゲーム
ついに梅雨も開けて夏到来。
フリーゲームでもホラーゲームのリリースが多くなってきている。
2Dのホラーゲームが多い中、Unity製の背筋の凍るような3Dホラーゲーム『Death Forest』がリリースされたので紹介しよう。
既にニコニコ動画でも実況の再生数が38万を超えており、注目を集めているタイトルだ。
夜の森、不気味なBGM、怖い敵、ありがちだが怖い演出
このゲームの怖さは、ツクール系のホラーゲームにあるような雰囲気にこだわった怖さというよりは、直球勝負だ。様々な「怖い」要素をシンプルに取り込んでいる。
人間というのは単純なもので、怖いものは怖い、という言葉がまさにあてはまる。
舞台は夜の森。旅をしていた若者が、途中でバイクを故障してしまい、森の中を動き回りながら、必要な4つのパーツを探していく。そこでかつて事故でこの場所で死んだ人の成れの果てに出会って追われることになる…という設定だ。
プレイ画面は一人称視点。操作もWASDの4つのキーで前後左右に移動することとマウスを移動すると視点(懐中電灯)が動くことだけ、シンプルだ。
そんな暗い森の中を貫く道路、怪しげな小屋、袋小路だらけの迷路、橋、錆びついた金網と扉。リアルな3D描写はあのPS2向けホラーゲーム『サイレン』を彷彿とさせる。「そりゃ、怖いでしょ」と言いたくなるホラーのギミックがここぞとばかりに整えられているのだ。
手元を照らす懐中電灯の電池は左上にバッテリー残量が表示されているのでどんどん減っていく。この明かりも消えると恐ろしいことが起きるのではないかという予感がする(実際に何が起こるか知りたい人はぜひ試してみてほしい)。
そしてやはり一番怖いのは敵だ。
スタートしてすぐに、敵に遭遇することになる。3Dだからこそ、追いかけてくる敵が妙にリアルで怖い。
暗い森の中でこいつに追いかけられる。
近づいてくると音が聞こえるので恐怖は最高潮に達する。スピードはプレイヤーよりも少し遅い程度。つまり結構早いので、ちゃんと逃げないとあっさり追いつかれる。
追いつかれたら即死だ。初回のプレイで、ビビリの筆者は怖くすぎて追いつかれる瞬間にソフトを終了してしまった。
GAME OVER画面。主人公もしっかり失踪する。もうプレイしたくないよ…
バイクを動かすための4つの道具がある場所はノーヒント。追いかけられながら、死にながら探索を続けるしかない。先ほどの敵以外にも何種類か敵はいる。どれも個性にあふれていて特徴が異なるので、楽しみにしてもらいたい。
ふりーむのタイトルページには、筆者のこんなメッセージがある。
※注意 このゲームはホラーゲームです。時折大きな音が出ます。勇気のある方は、部屋を暗くしヘッドフォンを装着してのプレイをお勧めします(笑)
考えただけでもぞっとするが、ホラーゲームが好きな人は試してみるといいだろう。
もしこのソフトがOculus Riftに対応したら大変なことになるはずだ。そんなことを考えてしまった自分を呪いたい。
2Dのホラーゲームにはないリアルな恐怖を感じて肝を冷やしたい人にはぜひプレイしてもらいたい。
※2014年12月アップデート版となる「DeathForest ~森からの脱出~【増殖】」がリリースされた。
マップの拡大や新キャラの追加、おまけ要素の追加など遊べる要素が拡充されている。
タイトル DeathForest ~森からの脱出~【増殖】
制作者 Kazz
クリア時間 30分前後
対応OS Win
価格 無料