抜群の「ひらめき」が鍵を握るアクションパズル 『ハナノパズル2』 簡単に見えて奥深い、美しきゲームデザイン
1月5日、『ゼリーのパズル』を制作したことで知られる「Qrostar」より『ハナノパズル2』がリリースされた。本作は、過去に公開された『ハナノパズル』の続編となっており、海外の方からのステージ考案がきっかけとなって、国境を越えたつながりによる共同制作で生み出されている。
めちゃくちゃ簡単に見えるのに、いざやってみるとなかなか解けない。そして正解の道に気付いたとき、現れる美しさに唖然とする…そういった思考重視のステージ攻略型アクションパズルゲームの魅力がぎゅっと詰まった作品だ。
すべての石に花を咲かせよう
1画面に収まる小さなマップの中で、躍動感のあるパズルが展開される。
ルールは、実際に触ってみるといたってシンプルである。色と矢印の付いた四角い「石」がある。この石は横へスライドさせることができて、石が隣合わせになっているときに互いの位置を入れ替えることができる。石は、同じ色の花に触れると矢印の方向に花を咲かせる。豪快に花が咲く音を聴いているとスカッとした気持ちになれる。
最初から咲いている花は動かせないが、石から咲いた花は動かせる。
石から咲いた花は、同色の他の石に花を咲かせることができて、動かせる土台として利用することもできる。こうしてすべての石に花を咲かせるとステージクリアだ。
ひらめくことが最大の武器となる
と、ここまで紹介して「なんだか簡単そう」と思われた方にこそ、ぜひとも遊んでほしい。チュートリアルであるステージ1でも、大苦戦してしまったという声もあがっている。しかし、特筆すべきは難易度の高さよりも、挑戦意欲をかき立てられるシンプルな配置から生まれる奥深さと、遊びやすさだ。
闇雲に多くの物が配置されているといったことはなく(中にはそれをメインとしたユニークなステージも登場するが)、動かせる物の数が少ないエレガントな構成が特徴で、遊びやすさが重視されている。途中で操作を間違えても、1手ずつどこまでも戻すことができるという親切設計にもなっている。あまりにも複雑すぎる動きは必要とせず、ひらめくことによって難所を突破していくステージとなっているのだ。
花を咲かせる場所がなければ、花は咲かない。この特性を上手く使おう。
ステージごとには、目標となる取っ掛かりがある。例えば「あそこに土台を持っていかなければならない」、「赤色の花を咲かせる前に、先に青色の花を咲かせなければならない」といったことだ。いきなり宇宙に放り出されてしまうかのように途方に暮れることはなく、その目標となるものに対して、アッと驚くような盲点となる意外な動きが必要だったりすることもある。他にも、正解の道を隠すための先入観を利用したカモフラージュがあるステージも登場する。直感が裏切られた瞬間は「やられた!」と思うと同時に、パズルの面白さに支配されていくことだろう。
すべてのパズルを解かなくてもエンディングに到達できるようになっているので、まずはゲームクリアを目指してのプレイをオススメしたい。そして後回しにしたステージがあれば諦めずに挑戦して、攻略したときの達成感を味わってほしい。「あと1歩なのに!」という場面からひらめいて正解の道が見えたときに、「なるほど」とうなり声をあげてしまう、そんな華(ハナ)のパズルがあなたを待っている。
[基本情報]
タイトル:ハナノパズル2
制作者:Qrostar
動作環境:Windows
価格:無料
ダウンロードはこちらから(itch.io)
https://qrostar0.itch.io/hananopuzzle2
または下のウィジェットから
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