悪夢のような線画世界で戦うアクションRPG『LUCAH』戦術性の高さが伺えるデモ版をレビュー
今回は、線画的に描かれた悪夢のような世界が舞台となるアクションRPG『LUCAH』を紹介しよう。本作はゲーム開発者のcolin horganとnicolo telescaによって、海外のゲーム配信プラットフォーム「itch.io」に1月7日に公開されたUnity製の作品だ。
シビアな戦闘バランスや、戦いにあたってのプレイヤーの立ち回りの重要性など、国産のARPG『ダークソウル』を少し思わせる歯ごたえある内容となっている。現状の対応言語は英語のみだが、直感的にプレイ可能な操作感やチュートリアルの挿入もあるため、英語が苦手でも遊ぶことができるだろう。
『LUCAH』で探索する世界はエリアごとに区切られており、敵を殲滅することで次のエリアに進むことができる。序盤はエリアひとつごとにゲーム要素の説明が挿入され、エリアを進んでいくうちにプレイ方法を覚えることができるチュートリアルのような内容も含まれている。
主人公の基本的な行動としては、主に弱攻撃と強攻撃が存在する。弱攻撃は出が早いが、範囲が狭く、タイミングを見計らわないと敵の反撃を食らってしまう。強攻撃は隙が大きいが、範囲が広く、敵にヒットさせることで攻撃を中断させることもできる。
気を抜くとすぐにやられてしまう
自分が敵の攻撃を受けた際はノックバックしてひるんでしまい、状況によっては連続攻撃を受けて一瞬で倒されてしまう。とにかく敵の攻撃パターンや距離感を意識し、自分が攻撃を食らわないための立ち回りが重要となっているのだ。
また、本作では「マントラ」と呼ばれる要素を組み合わせることで攻撃の特徴を変更することができる。メインとなるマントラは2種類装着することができ、それぞれメインスロットのほかに2つのサブスロットが存在している。サブスロットにさまざまなマントラを組み合わせて装着することで、攻撃範囲や効果をチューニングすることができる。
はじめから持っているマントラ「LUNA」。威力がそこそこあり、近接戦闘に向いている
序盤で手に入るマントラ「AERO」を装着することで、威力は低いが遠距離攻撃が可能になる
装着したマントラは戦闘時にも切り替えられるので、状況に応じて近距離・遠距離のマントラを選択して戦おう。ほかにも、プレイヤーから独立している「使い魔」を使用した遠隔攻撃など、様々な手段を組み合わせて攻略を行っていく。
このゲームの特徴としては、状況がどうにも立ち行かなくなった時に行える「リセット」も挙げられる。リセットを行うことで、主人公がエリアに入った時点の状況まで巻き戻しを行うことができる。一瞬の油断がピンチに陥るゲームバランスとなっているので、危険を感じたらリセットを行おう。リセットには回数制限がついているため乱発は出来ないが、常に使用回数をキープすることである程度の安心ができるはずだ。
エリアは一度進むと闇のようなものに包まれてしまい、戻ることができなくなる場面もある。
マップに存在するレストポイントでは、体力やリセットの回数などを回復することができる。敵に倒されてしまったときの復活ポイントにもなるので、有効に活用しよう。
ボスのような敵との戦いも
本作のリリースは2017年中とのこと。現在はデモ版となっているが、基本的な操作感などは洗練されつつあるように感じられ、夢のように抽象的なストーリーの体験や、大型のボス敵のような存在とも戦うことができる。操作自体も複雑すぎないものとなっているため、立ち回りを重視したシビアなバランスのアクションRPGが好きなプレイヤーは一度遊んでみてはどうだろうか。
[基本情報]
タイトル: LUCAH
制作者: colin horgan/nicolo telesca
対応OS: Windows/mac/linux
価格: 無料(デモ版)
ダウンロード:
https://melessthanthree.itch.io/lucah