VRのジェットコースターには何が必要なのか?DK2対応の本命『UnityCoaster2』公開
Oculus Riftといえば。ジェットコースターかミクさん、といっても過言ではないほどジェットコースターのコンテンツ『Rift Coaster』は定番だった。
だが、『Rift Coaster』はDK1のコンテンツ。最新型のDK2では動作しない。せっかくのDK2で楽しめるジェットコースターを探してみると意外と楽しめるものが少なく一長一短だった。
そこに、満を持して日本人の開発者iWorks氏が制作した『UnityCoaster2 UrbanCoaster』が登場した。
東京の町並みを疾走するジェットコースター
『UnityCoaster』は元々、秋葉原のマウスコンピューターのストアG-tune Garageでも展示されているコンテンツだ。今回その制作者のiWorks氏がDK2対応のジェットコースターを制作し、『UnityCoaster2』としてベータ版を公開した。
さっそくダウンロードして試してみた。
起動したらスペースキーを押すとスタートだ!勢い良く滑りだすので注意しよう
えっ!?と思ったらなんとレールは上に!ぶら下がっているコースターなのだ。
そう、このジェットコースターは東京の町にある建物が要所要所にあり、その間を駆け抜ける。耳に聞こえる風切の音がかなりリアルだ。
およそ2分程度で体験は終了する。良いもなく非常に快適で楽しいライドだった。
酔いが少なく、飽きさせない工夫
では、VRのジェットコースターを快適たらしめる条件とはなんだろうか。
DK2に対応している他のジェットコースターと比べながら、あくまでも筆者の主観で例を出してみよう。
まずは激しく疾走感のある動きをしつつも、酔いにくいこと。一見相反するこの条件を満たすことが何よりも快適さにつながる。
現実のジェットコースターでも酔ってしまう人がいるくらいの激しいアトラクションなので、そこにVR特有の酔いが加わると一層酔いやすくなってしまうのだ。
例えば、
『Helix』は実際のジェットコースターを再現しているので臨場感満点だが、風景も単調で動きも激しいので酔いやすいようだ。
『Lava Inc.』は溶岩地帯を進んだりとど派手が、頭の角度で加速して進まなければならず、猛烈に酔ってしまった。
この『Unity Coaster2』では、そういった海外のソフトの状況を見て、急カーブやローリングを極力減らして工夫されている。ちなみに、筆者自身の酔い防止としては、コースターの動きに合わせて自分の身体を倒すようにしている。臨場感も上がるのでオススメだ。
そしてもう一つの条件は、飽きにくくすること。
DK1の名作『Rift Coaster』では、城と眼下に広がる海という非現実的な舞台設定、垂直落下までの見事な焦らし、最後のジャンプなど、体験者が常にワクワクするような要素を見事に組み合わせていた。
『UE4 RollerCoaster』は室内を駆け抜けるジェットコースター。出来は非常にいいが、やはり屋外がいい…
『UnityCoaster2』でも東京の建物を使ったり、急降下をうまく組み合わせるなどして、2分の体験が一瞬に感じるほどの体験ができるようになっている。
建物のポリゴンがまだ粗かったり、街並みをにぎやかにして後楽園のジェットコースターのごとく下を行き交う人のそばを通ったりなったらいいなあなど、言い出すとキリのないところではあるが、まだベータ版ということなので、アップデートに期待したいところだ。
なお、おまけになるが、ジェットコースターを体験する際は、目の前に扇風機を置いて当てると臨場感は数倍に増す。ぜひためしてみてはいかがだろうか。
[基本情報]
タイトル UnityCoaster2 UrbanCoaster
制作者 iWorks氏(@x68user、日本)
プレイ時間 1周2分程度
価格 無料
ダウンロード方法こちらよりダウンロード(リンクを押すとダウロードが始まります)
※ver1.00が公開されています(9月18日追記)
[プレイ環境]
G-tune Netgear note i790SA1(ノート)
OS Windows 7 64 home
CPU Core i7-4700MQ 2.40GHz
メモリ 16GB
GPU GeForce GTX 870M
使用モード Extend
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