フリゲ投稿サイト「フリーゲーム夢現」に“投げ銭”ボタンが追加、任意のゲーム作者への寄付を支援

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フリーゲーム投稿サイト「フリーゲーム夢現」は20日、同サイトでゲームを公開している作者への寄付を支援する“投げ銭”ボタンの提供を開始した。

同サイトの公式Twitterでは先日、フリーゲーム作者への寄付に関するアンケートが行われ、約9割の回答者が何らかの形で寄付をしたいと回答するという結果が出たことにより、11日には機能追加の可能性が示唆されていた。そこから約10日で今回の機能追加となった形だ。

現在のところ寄付の方法はAmazonギフト券(Eメールタイプ)を送る形となっており、あからかじめ作者側が寄付を受け付ける設定を行ったゲームのページに、「投げ銭する」ボタンが表示される。このボタンをクリックすると表示されるページにて、Amazonギフト券の送付先となるメールアドレスを表示可能。ページ上にはAmazonギフト券の送り方の解説も掲載されている。

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寄付を受け付けている作品のページで「投げ銭する」ボタンをクリックすると表示されるページ

つまり機能の実態としてはあくまで「Amazonギフト券による寄付を受け付けるメールアドレスを表示する機能」であり、同サイト上から直接寄付が行えるわけではないが、「寄付を受け付けている作品が明示される」「解説も含め、寄付をしやすくする導線が用意される」ことは大いに意義があるだろう。また、実際の寄付は大手企業による既存のシステムを利用するため、送る側も受け取る側も比較的安心して利用できるのもメリットだ。

Amazonギフト券(Eメールタイプ)の送付にはAmazonのアカウントが必要だが、少なくとも執筆時現在、受け取った側に送付側のメールアドレスが通知されることはなく、送付者名もニックネームや無記名で送ることが可能。一方でメッセージを記入することもできるので、寄付の意図や作品の感想などを添えるのもよいだろう。

作者側は本機能を通じて寄付を受け取りたい場合、あらかじめ寄付を受け取るメールアドレスを設定しておく必要がある。逆に言えば寄付を希望しない作者の作品のページに「投げ銭する」ボタンが表示されることはない。執筆時現在、150作品ほどに「投げ銭する」ボタンが用意されている模様だ。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。