カードバトルRPG『ミカゲ・キューブ』公開、ノベルゲームエンジン「Light.vn」音声データからの自動口パクに対応など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は3件です。

カードバトルRPG『ミカゲ・キューブ』公開

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kainushi氏は12月31日、カードバトルRPG『ミカゲ・キューブ』をRPGアツマールにてブラウザー用のフリーゲームとして公開した。

ランダムに入手するカードでデッキを構築しながら進めていくノンフィールドRPG。戦闘時はターンごとに最大値が上がり毎ターン全回復するAP(コスト)を消費して、手札からカードを出すことで戦っていく。人類の脅威となった未確認飛行物体「キューブ」を巡る物語も見どころとなっている。

1プレイの想定プレイ時間は公称60分で、HPが0になると即ゲームオーバーとなりセーブは中断セーブのみ可能。プレイ内容に応じてスコアが算出され、RPGアツマールのスコアボード機能にも対応している。

なお、執筆時現在は主人公3人のうち1人が未実装。こちらの実装のタイミングでダウンロード版も公開予定となっている。

ノベルゲームエンジン「Light.vn」バージョン10.8.0公開

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ノベルゲームエンジン「Light.vn(ライト・ヴィエン)」のバージョン10.8.0が公開された。

ビジュアルノベル系作品の制作に適したスクリプト型のゲームエンジン。専用エディターが用意されており、エディター上でのリアルタイムプレビュー機能が大きな特徴となっている(紹介記事)。

バージョン10.8.0では、音声に沿った口パクを自動で行うコマンドが追加された。再生する音声ファイルの音量を解析し、音量に合わせて複数の差分画像を切り替えてアニメーションするという仕組み。

またブラウザー版として出力されたゲームの軽量化や、ブラウザー版でセーブデータを継承するためのコマンドの追加なども施されている。

「第1回新人フリーゲームコンテスト」応募作品確定・一次審査開始

ゲームコンテスト「第1回新人フリーゲームコンテスト」の応募作品が確定し、一次審査が開始された。

「大手コンテストの総合部門で『大賞・副賞』レベルの受賞歴がない」などが応募条件となるフリーゲームのコンテスト。応募可能な作品の条件は2020年6月1日以降に公開、プレイ時間60分以内など。2020年10月1日から12月31日まで作品募集が行われ、応募作品数は131作品となった。応募作品はコンテストのページで紹介されている。

クリエイター支援サービスCi-enにコンテスト運営チームのページが開設されており、募集期間中にこちらに寄せられた支援額の50%がコンテストの賞金となる(そのほか人件費・サーバー代などの運営費が30%、フリー素材開発費とCi-enの手数料が各10%)。最終的に賞金総額は56,500円となり、グランプリ1作品に28,250円、準グランプリ2作品に11,300円、特別賞複数作品に総額5,650円が贈られる予定。

一次審査はCi-enにて、1,000円以上のプランで支援している支援者が参加可能となっている。そのほかコンテスト運営チームでは2020年11月からYouTubeで応募作品の紹介動画を公開しており、執筆時現在24本の動画が公開されている。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。