架空の19世紀が舞台のヴァーレントゥーガ派生作品『ShemHaMephorash』Steam版早期アクセス開始など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は3件です。

歴史ファンタジー戦略ゲーム『ShemHaMephorash』Steam版早期アクセス開始

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個人開発者SignTyche氏が運営するゲーム開発サイトTyche’s Bookshelfは4月9日、歴史ファンタジー戦略ゲーム『ShemHaMephorash』Steam版の早期アクセスを開始した。配信開始から1週間はローンチ割引として8% OFFとなる。

ななあし氏制作の戦略シミュレーションゲーム『ヴァーレントゥーガ』のシステムを利用した派生作品。自動人形「ゴーレム」を扱うための言語が存在する架空の19世紀という世界観で、英露グレートゲームの最中に勃発したアフガニスタンでの戦争を舞台とする国盗りゲームとなっている。戦争に参加したさまざまな国の個人の目線から、世界に受け継がれてきた特別な言語「ShemHaMephorash」の秘密の一端に触れていくノベルパートも特徴。

本作は昨年11月よりフリーゲームとしても公開されており、Steam版では全身立ち絵による演出追加や英語対応などが施される。これらは順次対応が行われ、現在実装されている6シナリオの対応が完了するまでは早期アクセスが継続されるという。また、新シナリオの公開などはSteam版で先行し、後にフリー版にも反映するといった形が取られる予定とのこと。

ローグライク・カードゲーム『トランプ戦争』リリース

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カードゲーム『トランプ戦争』がAndroid/iOS向けにリリースされた。広告付きの無料アプリで、アプリ内課金により開発者支援を行うこともできる。

トランプゲームの「戦争」をアレンジし、ローグライクの要素を融合させたカードゲーム。山札がHPを兼ねており、戦闘では敵と自分が出したカードの数字の差により敵か自分がダメージを受ける(山札が減る)。また属性の概念があり、有利な属性であれば敵より数字が低くてもダメージを受けずに済む。戦闘に勝利すると新たなカードが手に入り、山札へと送られる。

ゲーム進行はノンフィールド形式で、一歩進むごとに山札からカードをドローして手札に加え、戦闘で使用可能になる。また一歩進む際には戦闘のほか、追加でもう1枚カードをドロー、手札にあるランダムなカードの数字を増やす、ダメージを肩代わりするシールドの追加といったイベントを選んで発生させる仕組み。戦闘による山札の追加と、各種イベントによる手札の強化などをバランスよく行っていくデッキ構築も攻略のポイントとなっている。1周のプレイ時間は30分程度で、ノーマルダンジョンおよびハードダンジョンと2種類のダンジョンが用意されている。

対戦型弾幕シューティングゲーム『Maiden & Spell』Nintendo Switch版リリース

日本一ソフトウェアは4月8日、mino_dev LLC開発の対戦型弾幕シューティングゲーム『Maiden & Spell』のNintendo Switch版をMy Nintendo Storeにてリリースした。PCでは2020年にリリースされた作品の移植版となる(PC版の紹介記事)。

多彩な攻撃方法をもつ少女達が戦う対戦型シューティングゲーム。4人のキャラクターを使用できるストーリーモードや、ストーリーモードのキャラクター以外も使える対戦モードが用意されている。対戦モードはローカル2人対戦およびネットワーク対戦にも対応。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。