RPG『Artificial Providence 1』メジャーバージョンアップなど ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス
本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間ほどのフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は5件です。
RPG『Artificial Providence 1』バージョン5公開
星潟氏は5月7日、フリーゲームとして公開中のRPG『Artificial Providence 1』のバージョン5.00を配信開始した。
危険な魔法生物から人々を守ったり、古代遺跡を探索する「インスペクター」となった3人の少年少女達が主人公の作品。さまざまな仕掛けや隠し通路が用意されたダンジョンや、多数の特徴的なボス敵と独自性の高い戦闘デザインにより、探索や戦闘を存分に楽しめる作品となっている。
戦闘はキャラクターごとのウェイトゲージが溜まると順次行動できる方式で、HPとは別に敵のダメージを減衰する「防御結界」が存在するのが特徴。また、睡眠や束縛など敵の行動を制限するタイプの状態異常がボスにも効くことがあるなど、戦術を凝らして強敵に対応していくのが醍醐味となっている(筆者による「窓の杜」での紹介記事)。
初リリースは2011年で、何度か大幅な改良が実施されており、バージョン5では「遊びやすくするための多種多様な調整と新機能の追加」が施されているとのこと。
なお本作には続編の『Artificial Providence 2』もあり、こちらも今後アップデートが予定されている。
PLAYISM、ニンテンドーeショップにて12周年セール実施
PLAYISMは5月11日、同日にサービス開始より12周年を迎えたことを記念し、ニンテンドーeショップにてセールを開始した。期間は6月6日まで。
『片道勇者プラス』『被虐のノエル』など40タイトル以上のNintendo Switch向けインディーゲームが最大80% OFFとなる。
ゲーム制作ツール「RPG Maker Unite」発売
株式会社Gotcha Gotcha Gamesは5月8日、ゲーム制作ツール「RPG Maker Unite」をUnity Asset Storeにて販売開始した。今後Steamでも配信予定。
「RPGツクール」シリーズの最新作で、本作よりシリーズ名を海外と揃えて「RPG Maker」に変更。ゲームエンジン「Unity」上で動作するのが最大の特徴となっている。なお「RPGツクールMZ」の後継ではなく別プロダクトとされている。
「ツクール」シリーズの利用規約改定、一部を除き製品本体同梱素材を同社製品以外でも利用可能に
株式会社Gotcha Gotcha Gamesは5月11日、「ツクール」シリーズの利用規約の変更を発表した。
今回の利用規約変更の注目点は、本体同梱素材の扱いだ。もともとツクールシリーズの同梱素材は規約上、ツクール以外での利用は禁止されていたが、最新作の「RPG Maker Unite」では正規購入ユーザーは自作プログラムおよび他社のゲーム作成ツールなどで作成した作品に利用することが許諾されていた。
今回の規約変更により、「RPGツクール2000/2003/XP/VX/VX Ace/MV/MZ」「RPGツクールMV
ツール GENE/MADOSAKAN」「アクションゲームツクールMV」「ラノゲツクールMV」「ツクールシリーズ素材集 和」についても、同様の素材利用が可能となった。
なお、利用にあたっての制限などもあるため、利用の際は利用規約をご確認いただきたい。
「プロジェクトEGGクリエイターズ」クリエイター募集開始
レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」を運営する株式会社D4エンタープライズは5月8日、一般クリエイターによるユーザーメイドゲームの配信をサポートする「プロジェクトEGGクリエイターズ」のクリエイター募集を開始した。
一般のクリエイターやサークルが、同サービスを通じてレトロゲームのプレイ環境(PC-8801、PC-9801、X68000、FM-7、X1など)向けに制作されたソフトを販売できるサービス。ソフトは同社のエミュレーション技術によりWindows上でプレイ可能となる。新作に限らず既に発表されているソフトも販売可能。
また、「プロジェクトEGGクリエイターズ」での配信に限定されるが、レトロゲームの『ハイドライド(初代)』『レリクス』『ザナック』『クリムゾン』『メルヘンヴェール』『魔王ゴルベリアス』『真・魔王ゴルベリアス』のゲーム設定やキャラクター、BGMの二次利用が可能となる(メルヘンヴェールはBGMは利用不可)。