スマホゲーム『スバラシティ』が素晴らしい。シンプルなルールと丁寧な作り込みが光る街づくりパズルゲーム!
今回紹介するのはスマホゲーム『スバラシティ』。iOSで楽しめる無料スマホゲームだ。
まずはこのゲームの基本ルールを簡単に紹介していこう。
同じ色のパネルを繋げて街を成長させよう
本作はパズルで街を成長させていくゲームだ。上の画面のように、初期の街は木や住民、素朴な家などが立ち並ぶ風景。どことなく牧歌的な感じが漂っている。
画面で確認できるように、街にはいくつかの色がある。緑、黄緑、茶色だ(ゲームが進むと灰色のブロックも出てくるが、恐らく初手の難易度を下げるための工夫として、初期の街画面では灰色ブロックは出てこない)。
同色のブロック同士は繋がっている。プレイヤーは繋がっているブロックのどこかをタッチすると、タッチした部分にブロックが集約される。
集まったブロックは、そのブロックの上に載っていた家のレベルにあわせてどんどんレベルアップしていくのだ。
画面右下に固まっている緑のブロック。一番右下のブロックをタッチすると…
タッチしたブロックに緑のブロックが集約され、建物のレベルが成長していく。空白部分には上のブロックが落ちてきて、新しい街を形づくる。街が成長していく時の効果音やグラフィックも、なかなか小気味良くて気持ちいい。
レベルが上がっていくと、レベル10で白いブロックの建物となる。人口をなるべく多くするには、この白いブロックの建物をいかに繋げて、レベル11以降の建物に仕上げていくかが鍵になる。レベル11以降の建物は金色になり、つなげることができなくなるので、一回でブロックをどれだけ繋げられるか、も重要だ。
レベル10の建物を3個繋げた。これが城になるときの和風なサウンドも小気味良い。
「ブロックを重ねていく」というゲーム性は、他のパズルゲームで言えば、ブロックが完全に消えてしまう『パズドラ』(iOS、Android)よりも『Threes!』(iOS、Android)に近いものはあるが、それらよりシンプルだ。後述するように本作の独特の魅力は極限まで突き詰めたシンプルさと、それを盛り立てる緻密な作り込みにある。
こうして街をどんどん成長させていく。ゲームの目標は、ゲームオーバーまでになるべく沢山の立派な建物をつくり、建物のグレードによって獲得できる人口をなるべく多くすることだ。グレードによって、街には「ウイウイシティ」「タノシティ」「ウツクシティ」「リリシティ」「スバラシティ」の称号がつく。
「パズル」+「街づくり」をシンプルにまとめた一作
本作は、パズルゲームの定番的な要素を取り入れつつも、それを「街づくり」という世界観で味付けしたゲームである。
「街づくり」というと、『シムシティ』のようにかなり複雑なシミュレータ的なものをどうしても連想してしまうかもしれない。が、本作では「街づくり」という世界観をあえてシンプルにまとめている。このシンプルさが、スマホゲームならではの「ついつい、ちょこちょこプレイしてしまう」という空き時間のプレイスタイルによくマッチしているという印象だ。
ゲームとは本来的に、余り何も考えずに熱中していくのがいいのである、と筆者は思う。そういう意味で、本作のシンプルさはとても良いことなのだ。余り何も考えずにひたすら街を集約していくという作業は若干シュールではあるが。
無心になって街を集約させていく。そして新しい建物を見る、という作業にいつしか熱中していく。そして、気づけば街は大きくなっていく。
大きくなった街は、画面右下にあるTwitter共有ボタンで、画像として共有できる。
こんな街を作りました。【iOS】 http://t.co/EDpRQO9tAZ#SubaraCitypic.twitter.com/bJDvYRYsQt
— NoahP(のあP) (@powerofgamesorg) 2015, 5月 29
シンプルなゲームながら、きめ細やかな作り込み
そう、実はこのゲーム、ルール自体はシンプルに見えるが、かなり芸が細かくしっかりと作りこまれている。Twitter共有の他にも、自己ベストをランキング形式で振り返る事ができる機能は当然のようにあるし、「レベル12の建物を2つ含んだ街を作る」などの条件を満たすと新キャラクターが登場する、などのアチーブメント的な機能もある。
レベルごとの建物を一度出現させれば、図鑑に登録されていく。レベルが高い建物はグラフィックもだんだん豪華になっていき、思わずコンプリートしたくなる
アチーブメントは非常に豊富。ぜひ自分の目で確かめてみてほしい…!
ルールがシンプルであることと、ゲームの作りこみをしっかりと行うことは当然両立するが、言うは易く行うは難し。ここまできっちりと作りこんだ結果として、ゲームに深みのある味が出ているのだ。「ゲーム制作として、やれることをきっちりやっている」ゲームは面白くなる、ということを再確認できる。
ゲームのタイトルにもなっている「スバラシティ」だが、街だけではなくゲームも素晴らしく丁寧に作りこまれていて、思わず熱中してしまう。さあ、今日も街を大きくしていこう。
[基本情報]
タイトル 『スバラシティ』
制作者 Ryuji Kuwaki(制作者様サイトはこちら)
クリア時間 1プレイ5分~
対応OS iOS
価格 無料
ダウンロードはこちらから