ローグライクRPG『片道勇者』の世界が現実に!「リアル冒険ゲーム」が開催

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Steamにて全世界に配信されているフリーゲーム発のインディーゲーム『片道勇者』。「強制横スクロール」と「ローグライクRPG」というゲームアイデアを融合した本作は、もぐらゲームスでもレビューを掲載、また作者であるSmokingWOLF氏へのインタビューも行っている。

行きて帰らぬ物語―いやプレイヤー的な意味で。 SilverSecond『片道勇者』レビュー

ゲームの半分はフリーゲームとして作り続けたい ―開発者SmokingWolf氏インタビュー(前編)

「欲しい」と思われるものを作る―ゲーム開発者SmokingWOLF氏インタビュー(後編)

『片道勇者』は先日、テーブルトークRPG『片道勇者TRPG』としても発売されるなど、幅広い展開をしている作品だ。

そんな本作だが、今度はなんと現実で遊べる「リアル冒険ゲーム」としてイベントが開催されることとなった。

片道勇者
リアル冒険ゲーム『片道勇者TRPG』特設サイト

原作のシステムと調和した、見事なゲームデザイン

本企画は『片道勇者TRPG』の世界観をモチーフにした、4人一組で謎を解いていくリアルイベント。TRPG版『片道勇者TRPG』、フリーゲーム版『片道勇者』の知識の有無によって謎解きに対する難易度が左右されることはないため、だれでも楽しむことが出来る。

開催日程は2016年8月13日(土曜日)、14日(日曜日)。時間帯はそれぞれ13:00、16:00、19:00となっており、参加費用は前売券は2,000円、当日券2,300円だ。申し込みは特設サイトから行うことが出来る。チームの割り振りはランダムに行われるが、4人で申し込んだ場合は同一のチームとなるとのこと。

筆者は先日開催された先行体験会に参加させて頂いたが、原作のシステムと調和した見事なゲームデザインだと感じた。所要時間は1時間ほどのゲームとなっており、また、片道勇者ならではの、ライフが残っている限りは「死んでもやり直すことが出来る」という要素もゲームデザインとして組み込まれており、それがキーとなっていたことも印象深い。

ゲームは複数のステージに分かれており、ステージに存在する謎を解くことで次のステージに進むことが出来る。チームの4人で分担して謎を解いていく様はまさにRPGのようで、謎を解けた時には絆のようなものも感じることができた。

当日参加したチームの中で、最終目標である「魔王」を撃破することが出来たのは、参加したチームのうち4分の1ほどとなっていたが、ほとんどのチームは魔王との対峙までは進めることが出来た様子だった。魔王を撃破する際の謎解きはまさに「ラスボス」といった絶妙な難易度となっており、全員で頭を捻って考えることそのものが楽しいものとなっていた。

本イベントの応募の締め切りは8月11日(木)19時となっている。原作のファンの方だけでなくおススメできるイベントとなっていたので、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。

リアル冒険ゲーム『片道勇者TRPG』特設サイト

  • poroLogue(@poroLogue

    もぐらゲームス編集長。大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。日本デジタルゲーム学会・若手発表会にて「語りとしてのビデオゲーム(Videogame as Narrative)」を発表。NHKのゲーム紹介コーナーへの作品推薦、株式会社KADOKAWA主催のニコニコ自作ゲームフェス協賛企業賞「窓の杜賞」の選考委員として参加、週刊ファミ通誌のインディーゲームコーナーの作品選出、株式会社インプレス・窓の杜「週末ゲーム」にて連載など。

    フリーゲーム作者さんへのインタビュー・レビューなど多数。フリーゲーム歴は10年半ばほど。思い出に残っているゲームは『SeraphicBlue』『Berwick Saga』。