酒を押し付け吐かせるカードゲーム『オトーリバース』。クラウドファンディングで再販&新作資金募集中
このところクラウドファンディングでボードゲームを作る流れがじわじわと来ている。もともと少部数での生産が基本のアナログインディーズゲームだからこそ、受注生産に近いクラウドファンディングと相性がいいように思う。
今回紹介するのは昨年のゲームマーケット2013秋で飲酒をテーマにしたカードゲーム『オトーリバース』を発表し、大好評を得た「アルハラシステムズ」のクラウドファンディングによる再販&新作プロジェクトだ。
アルハラシステムズとは?
アルハラシステムズは、ゲームデザインのRX氏・AKR氏・NG氏とグラフィックデザインのHeinekenbass氏によって『オトーリバース』を製作する為に作られたサークルだ。
現在までに2作品を発表し、今回新作に加え、前作2作品も再販される。今からでも注目サークル「アルハラシステムズ」を追いかけるには遅くない。それでは、彼らの作ったゲームを一挙紹介しよう。
他人に酒を押し付けるカードゲーム『オトーリバース』
自分の担当するキャラクターが肝臓の限界を超えてバースト(リバース)しないようにお酒を呑んでいき、アルハラ(アルコールハラスメント)で他人に酒を押し付けたり、逆に奪ったりしながら最後まで残った酒豪が勝利するというゲーム『オトーリバース』。
「オトーリ」とは沖縄県宮古に伝わるお酒の飲み方で、宴会参加者を順番に回りながら各席で話してはコップのお酒を飲み干すことを繰り返していくそうだ。メインデザイナーのRX氏が沖縄在住のため、このタイトルがついたのだと思う。
カードとは言えプレイキャラクターが老若男女問わず皆吐いていくので、正直お酒を呑みながらは絶対にプレイしたくないが、最悪の宴の雰囲気を味わうにはうってつけのゲームではないだろうか。
こちらは昨年末にも再販プロジェクトを行っており、調達目標金額に対して136%の支援率と、大成功を収めている。
肉をとにかく食べまくれ!『ビバニク』
1作目は飲み会、続く2作目は焼き肉をテーマにしたゲーム『ビバニク』
ゲームの目的は「肉を食べる」こと!
あの国民的一家によく似た家族達の焼き肉が戦いの場となる。家族の誰よりも摂取カロリーの高い人が勝者となるのだ。
しかし肉ばかり食べていてはいけない。ビタミン摂取の為に野菜を食べないと胃もたれして負けてしまう。その他にもライスやビールを飲み食いして特殊能力を使ったりしながらカロリーの頂点を目指そう。
真ん中には網のカードがあり、まさに焼き肉気分でプレイ出来る。
きのこたけのこ戦争を生き残れ!『オカシノビ』
そして新作もやはり飲食物シリーズ。お菓子の国の2大勢力といえば、きのこ派とたけのこ派。その争いに巻き込まれた中立派の戦いを描いたゲームが『オカシノビ』だ。
プレイヤーはそれぞれ所属する陣営の忍者の末裔として正体を隠しながら、陣営ごとに定められた勝利条件の達成を目指す。
プレイヤーは自分と指定した相手にだけ伝わる暗号を用いて、相手が敵か味方かを見極める。相手は嘘をついているかもしれないので推理が必要だ。
敵だと思った相手とグー・チョキ・パーになっている手札で限定ジャンケン勝負をする。担当するキャラクターにはそれぞれ特殊能力があるので一筋縄では勝てない。
キャラクター名やアイコンにもお菓子のモチーフが使われている。
こうして負け抜けで勝負が決まっていくが、負けたプレイヤーも【怨霊システム】で最後までゲームに参加可能ということだ。
名作アナログゲーム『シャドウハンターズ』の大ファンだという作者が同作を徹底的にミニマイズして遊びやすくしたのが本作だ。
支援をするには
さて、今回のクラウドファンディングプロジェクトでは、『オトーリバース』『ビバニク』といった旧作の再販資金に加え、新作『オカシノビ』の制作資金の支援募集が行われている。
既に目標金額は達成されているが、10月30日いっぱいまで以下のサイトにある【プロジェクトを応援する】より支援を行うことが出来る。
アルハラシステムズのカードゲームを全国に届けたい!「オカシノビ」「ビバニク」「オトーリバース」再販&新作プロジェクト!
リターンは1作品とメッセージがついてくる2,000円のものから、3作品とそれぞれの限定プロモーションカードに加え、コレクター限定のプロモーションカード2枚付き10,000円のものまで8コースが用意されているので、気に入ったコースで支援してみてはどうだろうか。