超高速、激突、爆散、宇宙の藻屑。スマホランゲーム『ALONE』で何度でも楽しむ「イライラ棒」感。

インディーゲーム,スマホゲーム

私達は、難しすぎるゲームに直面した時、なぜか無性にその高い壁を乗り越えたくなるときがある。もはや本能のようなものだろうか。

中毒性の高いゲームに死にゲーというジャンルがある。もぐらゲームスでもこれまで色々な死にゲーを取り上げてきたが、何度死んでもやっぱりやりたくなってしまうその中毒性、プレイヤーのドM心をくすぐるゲームデザインは他のジャンルのゲームの比ではない。

今回紹介するのは、宇宙を舞台にした超高速ランゲーム「ALONE」だ。イギリスのインディデベロッパーLaser Dog Gamesが開発したスマホゲームだ。

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唖然とするほどの超高速ランゲーム

本作は小惑星帯を飛ぶ宇宙船を操作するスペースアクションだ。豆粒ほどの大きさの宇宙船が左から右に向かって超高速で飛んで行くので、指を滑らせて上下をコントロールする。

ALONE Gameplay Footage from Laser Dog Games on Vimeo.

ランゲームなので、操作は上下だけだ。浮いているスペースデブリや飛んでくる隕石を避けながらどこまで飛べるか、飛距離を稼いでいく。なおコースを取り巻く岩に激突すると即死、浮遊している残骸にぶつかると耐久力が減少していく。

1000Mごとにゾーンが変わり、背景色やコースのパターンが変わるのだが、最初は1000M飛ぶこともままならないだろう。プレイし始めた頃は、数百Mで激突して木っ端微塵になるのがオチだ。

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ステージに激突すると見事なまでに爆散し宇宙の藻屑となる。はかない。

なぜか、それは宇宙船の動きが半端無く超高速だからだ。極めて超高速なので一切休む間もなく、次々変化する地形に合わせて宇宙船を導いていかねばならない。

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1000M飛ぶのには1分もかからない。数秒で死ぬことを繰り返すゲームなのだ。

蘇るイライラ棒の「イライラ感」

この「ALONE」をプレイしていると、ステージに何度も激突して死ぬときの感覚は「イライラ棒」を思い出す。テレビの企画で、電流の流れた銀パイプに囲まれたコースを慎重に棒を通しながら進んでいくゲームだ。緊張感の高さと、その嫌らしいコース構成からめったにクリアできないゲームとして100万円の賞金に群がる数々の挑戦者を撃退していた。

この「ALONE」は、ある意味スマホでプレイするイライラ棒とも言える。理不尽な程に超高速すぎて、ステージに激突する回数は数知れず。それでもまだ見ぬ未踏の飛距離を目指ししたくなるのが、人間の性というものだ。

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なお難易度を選ぶことができるのだが、なぜか一番最初のレベルがベテランから始まる。どういうことなんだぜ…。

なお、筆者も一つのレベルを解除できたのみでまだまだ修行が必要な状態だ。

あまりの理不尽さに投げ出してしまう人も多いかもしれない。その分、これまでにない距離まで飛べたときの喜びは至高であることは間違いない。超高速なだけあって1プレイは非常に短い(もちろん死ななければ長い。死ななければ、だが)。サクッとプレイできるので、ちょっとした暇つぶしにもいかがだろうか。

[基本情報]
タイトル ALONE
制作者 Laser Dog
プレイ時間 1分~
対応OSと価格 iOS(240円)Android(299円)

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  • すんくぼ(@tyranusii

    学生時代、MMORPG「リネージュ」で朝から晩まで飽くことなきレベル上げと戦争に没頭する毎日を送る。本業では廃人卒業後、国家公務員を経て、再びゲームの世界へ。「もぐらゲームス」を立ち上げました。ハマったゲームはライブアライブ、ファイアーエムブレム 聖戦の系譜、デモンズソウルなど。
    個人ブログもやってます:もぐらかペンギンか