100問のパズルを一気に駆け抜けろ!−フリーゲーム『カラフルマイン』レビュー
パズルゲームはゲームの一大ジャンルだ。
数独、テトリス、LINE POP……。
時代は変われど、わずかな空き時間を使ってパズルゲームに勤しむ姿は変わらない。
操作・ルールがシンプルだけど、飽きさせない、
そんなパズルが僕らの空き時間を埋めてきた。
今回は、絶妙なバランスでテンポ良くパズルを解いていくPCゲーム「カラフルマイン」を紹介しよう。
数字をヒントに色をつけていく、それだけだ!
パズルの操作は簡単。パネルに書かれた数字をヒントに、パネルをクリックをして色をつけていくだけ。数字は、「そのパネルを含む周囲のパネルが何枚、色付きか」を示していて、全ての数字を満たすように色をつけることができればクリアとなる。
例えば、
この場合、「1」と書かれているパネルと接するパネルが1つ赤くぬりつぶされてれば良い。
周囲のパネルには自身も含むので、これでステージクリアだ。
ところで、お気づきの方もいるかもしれないが、このゲーム、正解は一つとは限らない。
これでも正解となる。
異名:逆マインスイーパー
このゲームは「逆マインスイーパー」だと一言で表現される。
マインスイーパーは碁盤状のマス目に数字が入っており、地雷を特定していくゲームだ。
数字はマス目に接している地雷の数を表している。
マインスイーパーでは「数字から地雷の場所を推測し、旗を立てながら避けていく」が、カラフルマインでは「数字から特定した場所に色をつけて正解を探っていく」ところが逆マインスイーパー的たる所以になっている。
軽快なリズムのBGMに相応しいテンポの良さ
そしてこのゲーム、ゲームオーバーが存在しない。
パネルの色をひたすら変えて試行錯誤をひたすら繰り返すことになる。
頭を捻ってトコトン合理的に解いてもいいし、ゲームオーバーがないゆえに、直感でひょいひょいとやってみても意外と解けてしまう。
その結果、リズムに乗ってテンポ良くパズルを解いていくことができる。
1問あたり、早ければ10秒で終わってしまうことも。
とはいえ、100問もあると多いと感じるかもしれないが、
難易度の上がり方が絶妙なのだ。
どのように上がっていくかというと…。
・数字が左右対称から徐々にアンバランスに
・全体が正方形や長方形でなくガタガタだったり、穴抜けの形に
・同時に複数の色が登場する
など。
詰まるところではしっかりと詰まる難易度設定なのだ。
100問が同じ調子で続くのではなく、10問ごとに傾向が変わるため、メリハリもつきやすい。
筆者がプレイしたときはあっという間に100問が終わってしまった。
カラフルマインで目指したパズルゲームのデザインについて、作者のMaruchu氏はこう述べている。
”パズルゲームは、「操作は簡単、ルールも簡単、問題数は100以上」という3つを満たすのが重要だと思っていて、それは「操作やルールを増やせばゲームが難しくなるのは当たり前、そうじゃないのに だんだん難しくなるゲームが作れるのが本当に良いパズルのデザインだ」と思っているからなのですが、今回それがとても上手く表現できたのではないかと思います。”
まさにその通りと唸ってしまう出来栄えだ。
Maruchu氏は先日のBitSummitにも出展していたためブースを訪れて話を伺ったが、毎年1本ペースでゲームを作成しており、いずれもフリーウェアで公開している。テトリスの回転方向に奥行きを加えた『TRIRIS』、ノグチ君というマリモのような謎キャラを導く『EXITRIS』など、操作は簡単だが、頭を使うやりごたえのあるパズルゲームばかり。
半3Dのテトリス『TRIRIS』。回転させる方向が多すぎて慣れるまで頭が大忙しだ。
緑色のもこもこした生き物「ノグチ君」をブロックを積み上げながら出口まで誘導する『EXITRIS』。キャラのシュールさと難易度のギャップがたまらない。
テンポの良さと絶妙な難易度のバランスがとれた『カラフルマイン』。
イチオシのパズルゲームだ。
【ゲーム概要】
[タイトル]
カラフルマイン
[ソフトウェアタイプ]
フリーウェア
[対応OS]
Windows XP, Vista, 7
[ダウンロード]
[制作者]
[プレイ時間]
1問5秒~