おすすめフリーホラーゲーム10選、恐怖と謎を体験せよ!
9月になり、夏休みも明けて普通の生活に戻る人も増えてくる頃ではないでしょうか。しかし、まだまだ残暑が残る時期。そこで今回は、蒸し暑い日にもぞくっとなるようなフリーホラーゲームを紹介します。これまでもぐらゲームスにて紹介していない作品や、幅広いジャンルを取り揃えたので、気になる作品がある場合には、ぜひともプレイしてください。
記憶少女THE END
『記憶少女THE END』は、ひがしどら氏制作の探索ホラーADVです。
霊道という異世界に飛ばされてしまった三人の高校生が元の世界に戻れるのか?そして過去に起こった悲しい事件を解決できるのか?…という話で章ごとに「病院」「学校」「日本家屋」「アパート」や「屋敷」などを探索していきます。
難易度は多少高めで、時間制限イベントもある他、敵に見つかってしまうとゲームオーバーになるなど、難しい箇所もあります。しかし、システムはかなり分かりやすく、理不尽さやとっつきにくさが無いです。
ストーリーに関係する、あるいは関係ない場面でも常に恐怖が襲ってくるという怖さは常にありますし、エグい場面もあります。しかし、それだけではなく最後には切なく、泣かせる話になっています。
(中津悠一)
ダウンロード:ふりーむからダウンロード
BLACK LABO
ステルスアクション要素が高めな、謎解き探索ADVです。
誰も助けが来ないなか、ただ一人で研究所を脱出することが最終目的となります。
本作が他の探索ADVゲームと違うところは「被験体」から逃げるのが難しいこと。
他のゲームでは「時間が一定期間すぎれば去るので、ひたすら逃げて撒く」ことが出来ます。
しかし、ここだとゲーム全体を通して延々と追い続けてきます。
一度襲われても、即ゲームオーバーというわけではないですが、
出血を早めにアイテムで止めておかないと、非常にマズい。
体力が低下すると、速度がものすごく遅くなり被験体に襲われる確率が格段に上がってしまいます。その状態でさらに襲われてしまうとゲームオーバーとなります。コツを掴まないと、延々と逃げまわることになるでしょう。研究所の謎を解き明かし、脱出することが出来るでしょうか?
(中津悠一)
ダウンロード:公式ダウンロードページからダウンロード
(本作のプレイには、RPGツクールVXのRTPのセットアップが必須です。環境にない場合は、必ず設定しておいてください。)
束縛スル里
(※このゲームはR-15対象です)
本作は、ホラー好きならぜひ遊んでってほしいという逸品ホラーサウンドノベルです。
舞台は、山奥の廃村。廃墟研究RUINSの主、満月吾郎は山奥の地元にご一行を招待します。
そこは、かつては栄えていたものの、人が出て行ってしまい、ほとんどが廃墟になってしまいました。
そこで、数々な奇怪な事件に巻き込まれることになる・・・というのがおおまかなあらすじ。
話によっては、王道推理ミステリになったり、スプラッタ、伝記ものになったりいろいろな変化があるのが面白いですね。
ハッピーエンドで終わる話もあれば、トゥルーエンドで奈落の底に突き落とされるような話もある。ぶっとんだギャグ、濃厚な恋愛話もあり、要は何でもあります。
共通の世界観を持つ前作『渇望スル島』もオススメです。
(中津悠一)
ダウンロード:ふりーむからダウンロード
箱弐伍遺体
2chのオカルト板の話をモチーフに作られた2ch発サウンドノベル。
マンションに集まった自殺志願者の少女たちは、屋上から飛び降りる予定だったものの、エレベーターが故障。しびれを切らした少女たちは、死ぬ前に「墓場まで持っていく秘密」について語り始めていったのだ、というのがおおまかな話。
選択肢はないため、基本的に読み進んでいくだけではありますが、ものすご~~く恐ろしい。
元となった話を知らなくても楽しめるし、知っていればより楽しめるかもしれません。
怖いだけではなく、演出や絵もすごく洗練されていて、読み進めていても楽しいですね。
ただ、これを読むと田舎道やエレベーターやテレビの砂嵐が怖くなるかもしれないですが。
ダウンロード:公式サイトからダウンロード
怪奇探索少年隊
今学期中に転校してしまう同級生が「幽霊を探したい」と言いだし、三名で「怪奇探索少年隊」を結成、学校にまつわる怪談などの謎を解き明かしていくというクリック&探索アドベンチャー。
学校の怪談が大ブームになった時代に児童だった筆者にとっても、懐かしく感じるゲームでした。
地図パートからシナリオを選択していき、探索で怪しい個所をひたすらクリックして探していきます。それを進めていくと、最終的には時間制限イベントが発生します。
そこでミスや失敗があればゲームオーバー。ちょっと難しい個所はあるけれども、
つまるわけではなく、ヒントもくれるのでそれを参考に進めてみましょう。
作中内で出てくる脅かしも、ちょっと驚くものから、本気でビビるくらいに
恐ろしいものが襲ってきます。果たして、あなたは最後まで進められるだろうか?
ダウンロード:ふりーむからダウンロード
3ROOMS
謎の部屋に監禁されてしまった主人公。脱出を試みようとドアを開けると、異様な部屋が出てきました。さらには主人公の彼女までも監禁されていたことを知り…3つの部屋の謎を解き明かし、生きて返ってくることが目的のホラーノベルゲームです。選択肢あり、セーブ機能は無しですが、オートセーブはあります。(一度クリアすれば、途中の選択肢をある程度選べる)
この「閉鎖環境における人智を超えた恐怖」というものを、実にねっとりと、
容赦なく描いていく作品でして、それなりにグロテスクなシーンも出てきます。
何が起こるか全く予想できないのも恐ろしいし、そして真実そのものもおっそろしいです。
『恐ろしい物にある程度の耐性がある方のみ、プレイを楽しんでください』と警告してくるように、
『このゲームはホラーゲームですので、恐ろしい終わり方をしているものこそが、
価値のあるエンドとなります。基本的に、ハッピーエンドはありません。』
とReadmeで書いてあるように、容赦なくいろいろ襲いかかってきてきます。
覚悟の上で挑んでください。
(中津悠一)
ダウンロード:Vectorからダウンロード
『Nevermore』
『Nevermore』は、1プレイ10分程度で終わるというお手軽さと、物語が全て直接的には描かれないという、プレイヤーの「考察」が必要なマルチエンドの物語が特徴的な作品だ。
主人公の青年「ケイ」は、友人のバートから、とある手紙を受け取る。その手紙に書かれていたのは、とりとめもない日常的な出来事を綴ったものであったが、最後に短く「兄に殺される。助けてくれ」と書かれていたのであった。アパートを訪れたケイはバートを探すが、、そこで待つものは…?
ゲームシステムは基本、アイテム取得と探索がメインとなるが、このゲームの魅力としては「物語」の要素があげられる。ケイに送られた手紙の謎とは?そして、誰もいないアパートには何が存在するのか……?ゲームを進めていく中の回想で描かれる物語などを含め、それらを読み解いていく楽しみがあるのだ。
エンディングをコンプリートしても1時間はかからないほどの短編となっているので、謎に満ちた恐怖の探索アドベンチャーを楽しみたい方は、ぜひ遊んでみてほしい。
(poroLogue)
ダウンロードはこちらから
『案件:RoomNo666』
本作は「ウイルスに感染した映画データの物語内容が書き換えられてしまった」という異色の設定のアドベンチャー作品。ゲームシステムとしても「改ざんされてしまった映画を、プレイヤーの手で正常な物語に修正する」という独特なものとなっている。
主人公である「あなた」は、ある映画会社から不思議な話を聞く。 もうすぐ公開予定のホラー映画「RoomNo666」がウイルスに感染してしまい、「RoomNo666」の主人公「セラ」が、映画に紛れ込んでしまった他のホラー映画の登場人物によって殺されてしまう物語に書き換わってしまったという。 そんな「あなた」への依頼は、不思議なパソコンソフト「ムービークリーナー」を使い、映画の物語を元に戻すことだ。
修正の方法としては、自動的に進行していく映画の画面内に表示されている「赤いターゲットマーク」を、除去対象に合わせてボタンを押すこと。紛れ込んだ登場人物にセラが殺されないように注意しつつ、存在が現れたときに除去を行なう必要がある。ただ、セラに襲い掛かる怪奇現象は、全て別の映画の登場人物というわけではない。元々登場予定であった怪奇現象もあるので、誤魔化されずに紛れ込んだ存在だけを除去していこう。
プレイ時間としては1~2時間ほどでクリアできるものとなっている。まるで映画を見ているかのようなプレイ感覚と、「プレイヤーの手で物語を修正する」という独特なシステムを堪能したい方は、ぜひともプレイしてほしい作品だ。
(poroLogue)
ダウンロードはこちらから
『モノルーム』
『モノルーム』は、探索する舞台が「自分の部屋」という1つのマップだけでありながら、部屋に何度も戻ってくるうちに、内装が少しずつ部屋が変容していくというギミックが特徴的な作品。不気味に変わりゆく部屋の恐怖感に、プレイヤーがじわじわと追い詰められていくのが魅力だ。
本作の主人公「アユム」は、今年から社会人として働いている新入社員の青年だ。いつも通り会社に出勤するために外に出ようとしたつもりが、何故か部屋の中に戻ってきてしまう。アユムは記憶がおぼろげになりながらも、何度も部屋の外に出ることを繰り返す。そして、部屋の様子が少しずつ変わっていることに気付いたアユムの前に、謎の存在が現れ……。
本作の探索場所はたった1マップのみだが、探索を終えて部屋を出ようと扉を開けるたびに、細かい部分が変化していく。「部屋を出て、戻ってきた時には何かが変わっているかもしれない……」そんな恐怖感が、上手く煽られるものとなっているのだ。
アユムと同じく、脱出できない部屋に迷い込んで悲しみにくれる女の子「ルカ」と、どこか飄々としている男の子の「トワ」と共に、脱出を目指そう。本作は、1プレイ30分ほどでクリアすることが出来る。またマルチエンディング制を採用しているので、エンディングをコンプリートする楽しみもある。ぜひ遊んでいただきたい。
(poroLogue)
ダウンロードはこちらから
『ライトを消すだけの高時給な宿直』
『ライトを消すだけの高時給な宿直』は、2Dホラーゲーム『Efframai -エフレメイ-』を制作した夜雨ドッド氏の作品だ。お化け屋敷的とも言える。10分強という非常に短いプレイ時間に恐怖演出が次から次へと、プレイヤーの恐怖を見事に高め続けるような配置で、つめ込まれていることが特徴だ。
プレイヤーは、とあるオフィスビルの宿直となり、つけっぱなしになっている部屋の明かりを消していく。明かりを消しながら時折現れる女の霊。そして、ヘッドホンから聞こえるノイズと…。恐怖に怯えながらプレイヤーは3階まで明かりを消しながら進んでいかなければならない。
ワンフロアの探索に大して時間はかからない。プレイヤーは「絶対に、一つのフロアで1回はびっくりさせられるはず」「いやいや、行きと帰りで絶対何かあるだろ」「そろそろか・・・!?」そう疑心暗鬼になりながら、震えながら歩を進めていくことになるのだ。
女の霊の正体などのストーリーは、プレイ後に後日談的に語られる。プレイ中は、明かりを消すという職務に全うし、思う存分その恐怖を味わってもらいたい。プレイ時間も10~20分と非常に手軽に遊べるボリュームだ。ちょっと寝苦しい暑い夏の夜におすすめしたい直球のホラーゲームだ。
(poroLogue)
ダウンロードはこちらから
この中から、気になるゲームがあったらぜひともプレイしていただきたい。