フリーホラーゲーム『怪異症候群-R- 人形編』 リメイクされた恐怖をもう一度……
10月23日、人気フリーホラーゲーム『怪異症候群』のリメイク版が公開された。本作は、主人公である少女「姫野 美琴」がさまざまな怪異に立ち向かう、全4章からなるストーリーのアドベンチャー。ゲーム実況などでも話題となり、多くのプレイヤーに遊ばれた作品だ。
10月24日現在は1章のリメイクのみとなっており、以降の章を遊ぶことはまだできない。1章の内容は、約1時間ほどのプレイ時間となっている。制作ツールはRPGツクール2000からRPGツクールVX Aceへと変更され、キャラの立ち絵イラストや演出、謎解き要素が一新されている。リメイク前の作品を遊んだ人にもプレイしてほしい作品だ。さっそく紹介したい。
怪奇現象に挑む少女の物語、再び
本作の主人公は、女子高生の「姫野美琴」。ある雨の夜、友人の「神代由佳」からの電話に違和感を感じた彼女は、由佳の家に赴くことになる。そこで待っているものを知らずに……。
主人公の「姫野美琴」。文学系のおとなしめの少女だ
友人である「神代由佳」。彼女のある行為が怪異の引き金となってしまい……
本作のゲームシステムは、オーソドックスな探索アドベンチャーだ。舞台となる建物を探索し、キーアイテムを入手して物語を進めていくものとなっている。探索の途中、美琴の目の前には怪異の存在も現れる。怪異と接触してしまいダメージを負ってしまうとゲームオーバーとなってしまうため、怪異から身を隠しつつ、探索を行う必要がある。
特徴的なポイントは、演出の丁寧さだろう。探索中の停電や、目の前に現れる謎の存在など、まさに「怪異」的な現象に対峙しているのだと感じさせてくれる。ゲーム後半までは、特定のアイテムを手に入れることで進める形式となるが、終盤では情報を整理して選択肢を選んでいくシーンも。頭を振り絞って怪異を撃退しよう。
突然の停電、探索に緊張感が……
家の入り口が閉ざされてしまう
また、探索中の「音」の演出が巧みなものとなっている。さまざまなポイントでとつぜん物音が発せられ、ついビクッとしてしまうようなタイミングが印象的だ。視覚的ではない、聴覚からのジャパニーズホラー的な恐怖を味わえるだろう。
本作はリメイク前と比較し、ビジュアルや演出が全体的にアップグレードされ、謎解きの難易度なども調整がなされているので、初めてプレイする方も、リメイク前作品をプレイした方も、ぜひ遊んでみて欲しい。
[作品情報]
タイトル 『怪異症候群-R- 人形編』
制作者 ナオ(制作者様サイトはこちら)
対応OS Windows Vista/8/10
プレイ時間 1~2時間程度
価格 無料
ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/13161