ノベクタクル作品“全部入り”パッケージ『ファタモルガーナの館 Novectacle Collection』発表など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス
本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はノベルゲームに関するものなど5本です。
『ファタモルガーナの館 Novectacle Collection』発表
Novectacle(ノベクタクル)は3月30日、『ファタモルガーナの館 Novectacle Collection』を発表した。
これまでNovectacleからリリースされた全作品を収録した、DVD2毎組のパッケージ。代表作であるノベルゲーム『ファタモルガーナの館』の本編および外伝のほか、設定上の繋がりはないがスターシステム的に『ファタモルガーナの館』のキャラクターが登場するスピンオフ作品『霧上のエラスムス』『セブンスコート』を収録。また、DVDの2枚目には2017年に開催されたライブイベントの映像を収録する。
すべてのゲームタイトルがリマスター&リメイクされ、最大4K画質の高画質でプレイ可能。ショートストーリーや舞台裏(おまけシナリオ)、アートギャラリー等の特典コンテンツも収録している。『ファタモルガーナの館』コンシューマ版の追加要素である後日談「現代編」は含まれないものの、Novectacle自身からリリースされた作品を網羅した、集大成と言えるような内容となっている。
パッケージイラストは描き下ろしで、15ページのミニ画集が付属する。本作品はコミックマーケット98でリリース予定だったが、同イベントの中止に伴い5月5日にショップ委託で発売予定。アニメイトおよびとらのあなにて予約受付が開始されている。
『ファタモルガーナの館』
『霧上のエラスムス』
『セブンスコート』
ノベルゲーム『Children of Belgrade Metro』体験版公開
Summertimeは3月28日、ノベルゲーム『Children of Belgrade Metro(ベオグラードメトロの子供たち)』の体験版を公開した。
ベオグラード市内、永遠に建設中の地下鉄が舞台のサスペンス作品。3話までプレイ可能で、音楽は仮置きとのこと。また、一部流血表現があるためR-15とされている。
ノベルゲームエンジン「Light.vn」バージョン8.4.0公開
ノベルゲームエンジン「Light.vn(ライト・ヴィエン)」のバージョン8.4.0が公開された。
ビジュアルノベル系作品の制作に適したスクリプト型のゲームエンジン。専用エディターが用意されており、エディター上でのリアルタイムプレビュー機能が大きな特徴となっている(紹介記事)。
バージョン8.4.0では制作したゲームをMac OS向けに出力する機能がベータ版として追加された。また同じくベータ版として、DirectXを使用したWindows向け64bit版を出力する機能も追加されている。
「Google Play Indie Games Festival 2020」トップ20作品発表
Googleは3月30日、同社が主催するインディーゲームのコンテスト「Google Play Indie Games Festival 2020」のトップ20に入選した作品を発表した。
同コンテストはGoogle Playで2019年5月7日以降に公開されたゲーム、および3月2日までにオープンベータ版として公開されたゲームを対象に募集が行われ、Google関係者がトップ20を選定。ファイナルイベントにて一般参加者と審査員の投票や採点によりトップ10、トップ3が選出される。ただし、4月25日に開催が予定されていたファイナルイベントは「皆さまが安心してご参加いただけることを最優先とし」延期とのこと。
なお、もぐらゲームスで完成版を紹介した作品からは、『グミシューター』がトップ20に選出されている。
Ci-en、新型コロナウイルス感染症の影響をふまえたクリエイター支援を実施
株式会社エイシスは4月1日、同社運営のクリエイター支援プラットフォーム「Ci-en」において、新型コロナウイルス感染症の流行拡大によりクリエイターの活躍の場が制限されている現状をふまえた活動支援の取り組みを開始した。期間は5月31日まで。
期間中、新たにCi-enでクリエイターページを公開し活動を開始した場合、期間中の収益についてサービス手数料がかからず、収益の100%がクリエイターのものとなる。また、既に登録済みのクリエイターについては、サービス手数料が10%から5%に割引される。
Ci-enは、エイシスが運営するダウンロード販売サイト「DLsite」との連携機能などが特徴のクリエイター支援プラットフォーム。2020年3月末時点でクリエイターがファンに向けて公開した記事は23.6万件、総支援実績は72.8万件を突破しているとのこと。