3DオープンワールドアクションRPG『虚無と物質の彼女』体験版公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は7件です。

3DオープンワールドアクションRPG『虚無と物質の彼女』体験版公開

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Hojo Gamesは7月23日、3DオープンワールドアクションRPG『虚無と物質の彼女』の体験版を公開した。プレイ時間は20~30分程度。

リアルな3Dグラフィックで描かれた現代日本を舞台に、特殊な力を持つ高校生達が戦う作品。ストーリーはフルボイスのカットシーンで展開する。体験版では冒頭のカットシーンや街の散策、戦闘を体験可能。自転車を「召喚」しての高速移動も行える。

なお本作は2018年に体験版が公開されたが(関連記事)、その後オープンワールド化など大幅なリニューアルが施され、今回あらためて体験版公開となった。リリースは2020年末~2021年初頭目処とのこと。

RPG『アリアの創造』1章公開

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kainushi氏は7月18日、RPG『アリアの創造』1章をRPGアツマールにてブラウザゲームとして公開した。

「行動権」を消費してさまざまなイベントをこなしていくフィールド探索や、ヘイト管理の要素のある戦闘が特徴。同氏の作品の共通の要素として、スキルの習得や能力値の変動、特殊効果の付与などさまざまな効果を持つ「カード」の装備による自由度の高いキャラクターカスタマイズもポイントとなっている。

なお本作は、同氏の過去作『創造の切り札』の派生作品だが、そちらをプレイしていなくても十分楽しめるとのこと。

ノベルゲーム『さよならMr.スティーラー』前編公開

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Home Security Companyは7月18日、ノベルゲーム『さよならMr.スティーラー』前編を公開した。

過去作『Colors/Forest』『春へと続く丘』などと世界観を共有し、2014年を起点とする「異変」により変質した世界を複数の時代や場所で描く作品群の一作。本作では「奈落」と呼ばれる犯罪都市での出来事を、さまざまな視点による多数のエピソードの連なりで描いていく。前編では104話のうち54話を読むことが可能。

「Google Play Indie Games Festival 2020」最終審査結果発表

Googleは、同社が主催するインディーゲームのコンテスト「Google Play Indie Games Festival 2020」の最終審査結果を発表した。

同コンテストはGoogle Playで2019年5月7日以降に公開されたゲーム、および3月2日までにオープンベータ版として公開されたゲームを対象に募集が行われ、Google関係者がトップ20を選定。4月25日にファイナルイベントが予定されていたが中止となり、20作品のデベロッパーと審査員によるオンラインでの選考会が行われ、トップ3、トップ10、特別賞が決められた。

トップ3に選ばれたのは、シューティングゲーム『GIGAFALL-ギガフォール-』、アクションゲーム『メットボーイ!』、アドベンチャーゲーム『忘れないで、おとなになっても。』。またトップ10には、ランゲーム『グミシューター』(紹介記事)などが選ばれている。

ノベルゲームエンジン「Light.vn」バージョン10.0.0公開

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ノベルゲームエンジン「Light.vn(ライト・ヴィエン)」のバージョン10.0.0が公開された。

ビジュアルノベル系作品の制作に適したスクリプト型のゲームエンジン。専用エディターが用意されており、エディター上でのリアルタイムプレビュー機能が大きな特徴となっている(紹介記事)。

バージョン10.0.0ではエディターを刷新。スクリプトや変数の状態、ログを閲覧する機能などが追加された。また、3Dカメラ対応、64bit対応、サンプルプロジェクトへのCG・回想モード追加といった改良が施されている。

「ゲーム開発者の地図 ~20年の個人開発から学んだこと~」紙書籍版発売

SmokingWOLF氏(SilverSecond)は、ゲーム開発書籍「ゲーム開発者の地図 ~20年の個人開発から学んだこと~」の紙書籍版を発売した。

「ゲーム開発者の地図 ~20年の個人開発から学んだこと~」は、2017年にKindleで電子版が発売された書籍。『シルフェイド』シリーズや強制横スクロールRPG『片道勇者』、RPG制作ツール「WOLF RPGエディター」などの作者として知られるSmokingWOLF氏が、20年にわたる個人開発の経験から学んだゲームを開発する際の意図や考え方、効果的だと考えている手段の数々について記したものとなっている(関連記事)。

紙書籍版はフルカラー版(3,200円・税込)とモノクロ版(2,000円・税込)が用意されている。なお、Kindle版は1,080円(税込)。

DLsite、サマーセール開始

DLsiteは7月22日、一部フロアで先行実施していたサマーセールを全フロアにて開始した。対象コンテンツが最大90% OFFとなる。期間は9月23日14時まで。

なお、もぐらゲームスで紹介・レビュー記事を掲載した作品のうち、サマーセールの割引対象となっているのを確認できた作品は以下の通り。

アスクギア

アスクギア(稲穂スタジオ)
遺跡の中に眠る少女と出逢いから始まる物語。市販RPG並みの大ボリュームの王道&激熱のド直球RPG!

記事:JRPGの王道ここにあり!コンシューマ級の遊び応えと練り込まれたプレイアビリティを誇る長編大作『アスクギア』

ROCKETRON(ASTRO PORT)
ブースト飛行が可能なロケット銃で大要塞を高速探索! ロケットパワーが上がるたびに行動範囲が広がるアクションシューティング

記事:探索型”ラン&ガン”アクション『ROCKETRON』 銃火器とブースターを駆使して敵を撃て!

FATAL TWELVE

FATAL TWELVE(あいうえおカンパニー)
十二人の中で、再び生きることができるのはたった一人だけ。これは、死から始まる命の物語――フルボイスでおくるサスペンス・ビジュアルノベル。

記事:もぐらゲームス執筆陣の選ぶ 2018年おすすめフリゲ・インディゲーム15選

TinyWar

TinyWar(るてんのお部屋)
8bit風のRTS(リアルタイムストラテジー)です。1ステージ数分で攻略でき、サクサクと進められます。どんどんクリアして、特殊能力をゲットして、戦いを有利に進めて下さい。

記事:『TinyWar high-speed』 むらがる8ビットのユニットが楽しい短期決戦型RTS

クトゥルフ神話RPG 瘴気の海に眠る少女

クトゥルフ神話RPG 瘴気の海に眠る少女(AlchemyBlue)
クトゥルフ神話のレトロゲーム風ホラーRPG 第1弾! 主人公はあなた! 名前、能力値、スキルを決め、仲間と共に館の謎を解き明かせ!

記事:クトゥルフなフリーゲーム・インディゲームおすすめ5選。名状しがたい恐怖を堪能しよう

魔神女子

魔神女子(こねくろいど)
巨大女子(山田院花子)を操り、宇宙魔神の侵略から地球を守る!!

記事:カオスを超えた2Dアクション『魔神女子』 敵の残骸を食べて“女子力”アップ、オシャレコーデに謎クイズ

マジックポーション・エクスプローラー

マジックポーション・エクスプローラー(ARTIFACTS)
「薬の素材を簡単に調達できるようになりたいのかえ?」――薬屋の地下に突然ダンジョンが!? 店を無断改造された文句を言うため、店主のパステルは地下深くへと探索を開始しました。

記事:クッキークリッカーライクな自動探索型RPG『マジックポーション・エクスプローラー』。はた迷惑なダンジョンを薬の力(?)で踏破せよ!

また、昨今数多くのシミュレーションRPGで採用されている定番のシミュレーションRPG制作ツール「SRPG Studio」が通常6,050円(税込)のところ50% OFFの3,025円(税込)となっている。

SRPG Studio(サファイアソフト)
シミュレーションRPG作成ソフトがついに登場!

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。