ADV『被虐のノエル』“最終章”開幕となるSeason12公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は4件です。

伝奇アドベンチャーゲーム『被虐のノエル』Season12公開

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連載型の伝奇アドベンチャーゲーム『被虐のノエル』の最新話となるSeason12が9月11日に公開された。

カナヲ氏が株式会社バカーのゲーム配信サイト「ゲームマガジン」でフリーゲームとして連載している作品。契約によって願いを叶える悪魔が実在する世界の港町「ラプラス市」を主な舞台に、両手両足を奪われた少女ノエルと大悪魔カロンのコンビによる復讐の物語が描かれる(紹介記事)。

2016年から5年にわたり連載されてきた『被虐のノエル』だが、Season12より最終章にあたる「最終決戦編」に突入する。Season12ではノエルの復讐の相手であり、カロンのかつての契約者であるバロウズ市長の野望の真相、そしてカロンとバロウズがかつて交わした契約の決着が描かれる。

RPG『AMEL BROAT』リメイク企画のクラウドファンディング開始

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浮田建設株式会社は9月16日、同社運営のゲーム配信サービス・ゲームブランド「PLiCy(プリシー)」にて、RPG『AMEL BROAT』のコンシューマ向けリメイク企画に関するクラウドファンディングを開始した。期間は10月29日までで、目標金額は50万円。なお執筆時現在すでに目標金額を達成済みで、ストレッチゴールの達成を目指している状態。支援額は90万円を超えている。

『AMEL BROAT』は、Shou氏が1997年にフリーゲームとして公開したRPG。2001年に同氏が公開した『Cresteaju』のNintendo Switch移植版が2020年にリリースされた(関連記事)際、『AMEL BROAT』についても移植の要望が寄せられ、その実現を目指すべくShou氏・PLiCyの両名で協議を続けた結果、今回のクラウドファンディングプロジェクトを開催することとなったという。

『Cresteaju』より前に制作された『AMEL BROAT』の移植にあたり、大幅なリメイクが予定されている。主人公は原作からの少年アルヤに加え、少女ティーネが追加され選択可能に。それぞれの異なるストーリーが展開する。また、同作はOSがMS-DOSからWindowsに移り変わる当時、公開を急いでいた影響で、いくつかの伏線が未回収となったままリリースされたというが、今回のリメイクでは当時未回収であった伏線も回収されるとのこと。

また、BGMはShou氏の手により全面リメイク。リメイク版のサンプル楽曲も公開されている。

目標金額の50万円に達するとリメイク版の開発が開始。ストレッチゴールとしては59万円で戦闘ボイス実装(執筆時現在ここまで達成済み)。100万円で全フィールドマップの3D化、180万円で主要イベントシーンのボイス収録が設定されている。

RPG『異種冒険譚 THE GOLDEN FRONTIERS』PV公開

STUDIO VENTOは9月17日、フリーゲームとして制作中のRPG『異種冒険譚 THE GOLDEN FRONTIERS』のPVをTwitterにて公開した。

人間の文明が一度滅んで千年が経ち、代わりに悪魔達が台頭した世界を描く作品。PVでは世界観やストーリー、またバトルの様子を垣間見ることができる。

ノベルゲームエンジン「Light.vn」バージョン12.8.0公開

ノベルゲームエンジン「Light.vn(ライト・ヴィエン)」のバージョン12.8.0が公開された。

ビジュアルノベル系作品の制作に適したスクリプト型のゲームエンジン。専用エディターが用意されており、エディター上でのリアルタイムプレビュー機能が大きな特徴となっている(紹介記事)。

バージョン12.8.0では、バージョン12.6.0で追加されたタイルマップに関する機能が拡充。マップ上を歩行するキャラクターを簡単に作成したり、ダッシュ、NPCとの遭遇、アイテムの使用といった動作を実現するための機能が追加されている。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。