同人ゲーム制作ビジュアルノベル『同人ing』期間限定無料公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス
本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間ほどのフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は5件です。
ビジュアルノベル『同人ing~Let’s make the doujin game~』期間限定無料公開
星団ファミリーは5月28日、ビジュアルノベル『同人ing~Let’s make the doujin game~』の期間限定無料公開を開始した。公開期間は6月20日までの予定。
『同人ing』は、2012年末に完成版がリリースされた、同人ゲーム制作がテーマのビジュアルノベル。とある大きな目標を掲げ同人ノベルゲーム制作に青春をかける高校生達の物語だ。
未経験からゲーム制作を始めた同人サークルが、最初の1作を完成させ、クリエイターとしての壁を乗り越え、新たなメンバーを加え……と成長していく様を全四章構成で描く。実在のイベントなども作中に登場し、ゲームの企画から制作、頒布までリアルに表現されるのも特徴。また、その中で起きる葛藤やメンバー同士のぶつかり合いなどを生々しくも熱く描くシナリオも見どころとなっている。
本作の制作元である星団ファミリーは活動休止し作品も入手不可能となっていたが、作品入手への要望を受けて一時的に活動再開し期間限定での無料配布が行われることとなった模様。興味のある方はぜひ、この機会に入手いただきたい。また、本作の企画・シナリオを担当したyou氏が別名義で執筆した小説『30ページでループする。そして君を死の運命から救う。』が電撃文庫より今年4月に刊行されている。本作のシナリオに惹かれた方にはこちらもお勧めだ。
シミュレーションRPG『Closed faith』公開
せがわ氏は5月28日、シミュレーションRPG『Closed faith』をフリーゲームとして公開した。
神殿に封印され200年ぶりに目覚めた神アビスリーゼが、神官テセウスと共に神殿からの脱出を目指すという作品。難易度は低めとのこと。
RPG『ホワイトクロス』Firstバージョン公開
もこむ氏は5月31日、RPG『ホワイトクロス(WhiteClothes)』のFirstバージョンをSteamにてフリーゲームとして公開した。Firstバージョンでは物語の途中まで遊ぶことができ、続きは追加コンテンツという形で配信予定とのこと。なお、Firstバージョンの時点でも公称プレイ時間は30~40時間となっている。
姉を洗脳され、妹を連れ去られた主人公のミルネが、魔王を倒すための冒険に出るという作品。登場キャラクターがすべてケモノキャラなのも特徴となっている。システム面では難易度の高さや、「閃き」によるスキル習得などが特徴(体験版の紹介記事)。
ADV『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』スマートフォン版価格改定
アドベンチャーゲーム『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』のスマートフォン版の価格が改定された。Android版の新価格は1,280円。iOS版の新価格は第一部が100円で、第二部などがDLCとなっている。すべての内容を一括で収録したDLCは800円。なおAndroid版は執筆時現在、セールにより500円で購入可能。
『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』は、ゲーム制作集団Child-Dreamがフリーゲームとして公開していたアドベンチャーゲーム『千里の棋譜』のリメイク作品。『千里の棋譜』は将棋をテーマにしたミステリー作品で、名人の失踪や、将棋界で隠され続けていたとある秘密を軸に、「将棋界最強は人間かAIか」といったトピックも絡めつつ物語が展開していく。高橋道雄九段が企画監修を行っており、ゲーム内に出演しているのも特徴。
リメイク版である『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』は、Child-Dream代表で同作シナリオライターの宮下英尚氏が設立した株式会社ミスタ・ストーリーズとケムコの共同制作で、従来のシナリオを第一部とし、第二部として書き下ろしの新章が追加されている(紹介記事)。スマートフォンのほかPC、PS4、Nintendo Switch向けにもリリースされている。
「おすすめ同人紹介による同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2022」開催迫る
同人ゲーム紹介サイトおすすめ同人紹介が主催する同人ゲーム表彰イベント「おすすめ同人紹介による同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2022」の受賞作発表会の開催が6月4日(日曜日)に迫っている。
ノベルゲーム・アドベンチャーゲームを中心に、2022年4月~2023年3月に発表された作品から同サイトを運営するみなみ氏がさまざまな部門で授賞作品を選考し発表するイベント(ノミネート作品はこちら)。
受賞作発表会は東京・水道橋で14時より開催され、観覧申し込みは6月3日まで可能。申し込みなしでも来場可能だが、会場定員を超えた場合は申し込みをした人優先となる。受賞作発表会の様子はYouTubeでも配信予定。