剣戟アクションSTG『百合太刀降魔伝』体験版公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間ほどのフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は3件です。

剣戟アクションSTG『百合太刀降魔伝』体験版公開

Pico Gamesは5月26日、剣戟アクションシューティングゲーム『百合太刀降魔伝』の体験版をSteamにて公開した。体験版では序盤の1ステージを体験可能。

射撃のほかに刀での近接攻撃を行えるのが特徴の横スクロールシューティングゲーム。刀攻撃では一部の敵弾を消したり、敵の近接攻撃をパリィできる。ステージ進行中に選択式のパワーアップができるのも特徴となっている。また体験版では未対応だが、ボスを倒して得る「銭」を使って永続的な強化も行えるとのこと。

『冠を持つ神の手』に関する「鋭意製作中」情報が掲載

小麦畑は6月1日、異世界ファンタジー育成系ADV『冠を持つ神の手』に関する「鋭意製作中」情報をWebサイトおよびメンバーであるoumi氏のX(Twitter)に掲載した。

『冠を持つ神の手』は、小麦畑が2009年にリリースした作品。主人公の育成を行いながらさまざまなキャラクターと親交を深めていくタイプの育成ADVで、相手から主人公への好感度のほかに主人公から相手への印象度という値があり、またこの印象度を一人の対象に対して一度だけ「反転」させられるシステムが特徴。

キャラクターごとに愛情・友情・憎悪・殺害・裏切エンドが用意されるなど、システム面でもシナリオ面でもキャラクターとの交流を深く多彩に描く名作として、長年にわたり高い評価を得ている作品だ。

今回の情報では、ゲームのタイトル画面に相当するイラストの右下に「Made with Unity」ロゴが入ったもの、およびゲーム画面らしきものが掲載されている(Xではタイトル画面イラストのみ)。公式サイトでは「多分できるだろうという目途がついたので、とりあえずお知らせまで。」「明確なことは特に決めていませんので、続報はしばらくお待ちください。」とも記載されており、現状では移植かリメイクか等は明らかになっていないが、続報に期待したい。

ゲームコンテスト「らいとゔぃえん祭2024」応募受付開始

ゲームエンジン「Light.vn」初の公式コンテスト「らいとゔぃえん祭2024」の作品応募受付が6月1日に開始された。

「Light.vn」は、専用エディター上でのリアルタイムプレビュー機能が大きな特徴のスクリプト型ゲームエンジン(紹介記事)。もともとはビジュアルノベル制作に特化していたが、近年では3D機能なども拡充されており、さまざまなタイプのゲームを制作可能となっている。

「らいとゔぃえん祭2024」は「Light.vn」開発元と、ノベル開発VTuber高天原まきな氏の共同で開催されるコンテスト。ノベルゲーム作品が対象の「ノベル部門」と、ジャンルに制限がない「ゲーム部門」が設けられ、プレイ時間1時間未満のオリジナル作品を応募可能となっている。各部門ともに大賞3万円、準大賞2万円などの賞金が用意される。

加えて、コンテスト参加作品を実況プレイする配信・動画が対象の「実況部門」が設けられているのも特徴。こちらは最優秀賞2万円などの賞金が用意される。

締切はノベル部門・ゲーム部門が10月31日、実況部門が12月31日。締切翌日から2025年1月31日まで審査が行われ、2月1日以降、準備完了次第結果発表が行われる予定。そのほか応募資格などコンテストの詳細は公式サイトを確認してほしい。

6月1日20時からは、高天原まきな氏のYouTubeチャンネルにて開会式配信が行われる予定。改めてイベントの説明などが行われるとのこと。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。