高難度2Dワイヤーアクション『Last Order』リリースなど ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間ほどのフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は5件です。

高難度2Dアクションゲーム『Last Order』リリース

Kujira Dance Roomは8月16日、昨年2月よりSteamにて早期アクセスを実施していた高難度2Dアクションゲーム『Last Order』を正式リリースした。

移動だけでなく戦闘にも活用できるワイヤーアクションが特徴の作品。天井にワイヤーを張ってスウィング移動しつつ通り過ぎた敵を切断する「スウィングワイヤー」、伸縮するワイヤーを飛ばし足場や敵に高速移動する「ダイブワイヤー」、小型敵や砲弾を絡め取り敵に投げ飛ばす「シャックルワイヤー」を駆使して戦っていく。

なおKujira Dance Roomは、『Bloodborne』や『SEKIRO』、『エルデンリング』といった高難度ゲームの作成に参加したメンバーで構成されており、シビアなゲーム性を持つが理不尽ではないゲームづくりを目指して活動を行っているとのこと。

縦スクロールSTG『Crystal Breaker』体験版公開

TERARIN GAMESは8月15日、縦スクロールシューティングゲーム『Crystal Breaker(クリスタルブレイカー)』の体験版を公開した。

近接バトルを重視した作品。具体的には近接距離で敵にショットを撃ち込むと出現するクリスタルを一定数集めるとスコアボーナスを得られたり、敵本体と接触してもダメージを受けなかったり、瞬間的な高速移動が可能だったりといった点が特徴。また自機は2タイプで、片方はショットの射程が短い代わりに攻撃力が高くなっている。

全8ステージが用意されているが通しプレイではなく、ステージごとに選択してプレイしハイスコアもステージごとに記録される方式。連続破壊によるチェインボーナスや、特定の条件でボーナスキャラを破壊することで得られるスペシャルボーナスなどさまざまなスコアボーナスも用意されており、ステージごとのスコアアタックを楽しめる作品となっている。

体験版はステージ2までをプレイ可能。完成版は2024年内に、SteamおよびNintendo Switch向けに発売予定。

ノベルゲーム『HalluciN/Ation』PV公開

ImaginaryBlueは、ノベルゲーム『HalluciN/Ation』のPVを公開した。

『HalluciN/Ation』は、個人用AI端末が普及し始めた20XX年の東京を舞台とした作品。“近未来を予言するAI/SF ADV”と謳われている。2024年冬リリース予定。

PVは主にプレイ動画で構成された、9分ほどのものとなっている。

Child-Dream作品『人形の傷跡』『ANGEL WHISPER』Nintendo Switch版セール開催

Child-Dreamのアドベンチャーゲーム『人形の傷跡』『ANGEL WHISPER』のNintendo Switch版のセールが開始された。セール期間はいずれも9月5日まで。

人形の傷跡』は、とある大学の研究室を中心に巻き起こる事件の真相に迫っていくサイコサスペンスADV。価格1,500円が74% OFFの390円となる。

ANGEL WHISPER』は、「消失したゲーム作家の遺作をプレイする」という導入から進行する、メタフィクション的な要素をもつサスペンスADV(紹介記事)。価格1,500円が44% OFFの840円となる。

「WOLF RPGエディター」Webブラウザ移植版のプロトタイプ版が公開

rikka氏は8月10日、ゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」(通称ウディタ)で制作したゲームをWebブラウザー上で動作させるプロジェクトのプロトタイプ版を公開した。

本プロジェクトはウディタ作者であるSmokingWOLF氏の許諾を得て進められており、今回、ウディタのサンプルゲームを動作させるデモと、動作させるためのファイルセット一式が公開されている。なお、あくまでプロトタイプ版であり未実装の機能や既知の不具合などもある点にはご留意いただきたい。

また、SmokingWOLF氏のTwitter(X)にて、本プロジェクトを利用してサンプルゲームをAndroidアプリ化した動画が公開されている。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。