ベルトスクロールダンスバトルゲーム『亜電』リリースなど ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間ほどのフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は4件です。

ベルトスクロールダンスバトルゲーム『亜電』リリース

鷹館氏は12月12日、ベルトスクロールダンスバトルゲーム『亜電』をSteamにてリリースした。価格は980円で、リリース記念セールとして12月26日まで10% OFFの882円で購入可能。

空を割って落ちてきた記憶喪失の少女「とあか」がダンスを教わってその魅力に取り憑かれ、その後「世界を救う」という自らの使命を思い出し、戦っていくという作品。

基本攻撃は体当たりで、体力を減らしたボスとはQTEによるダンスをすることで倒すというユニークなシステムが特徴。また、雑魚敵はダンスで振り回して別の敵を巻き込みながら攻撃できる。

人々を襲う「暴」と呼ばれる存在と対峙しつつ、特殊な能力を持つ少女達と出会いながら物語が進んでいく独特の世界観や、ダンスのモーションを含むドット絵による可愛らしいグラフィックなども見どころ。

ノベルゲーム『たねつみの歌』リリース

ANIPLEX.EXEのノベルゲーム『たねつみの歌』が12月13日にリリースされた。SteamDLsiteなどで配信されている。価格は2,750円で、12月27日16:59までローンチセールとして20%オフの2,200円で購入可能。

『たねつみの歌』は、主人公「みすず」とその母「陽子」、そして娘の「ツムギ」という3人が時を超えて16歳の姿で出会い、神々が住まう「常世の国」で行われる「たねつみの儀式」のために旅をするという作品。企画・シナリオを、ノベルゲーム「国シリーズ」で知られるSTUDIO・HOMMAGEのKazuki氏が担当する。体験版も配信中。

たねつみの歌(ANIPLEX.EXE)
幼い頃に母を亡くしたみすず。2023年の春、16歳の誕生日を迎えたみすずのもとに、一人の少女が訪ねてくる。それは、16歳の母・陽子だった。

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

レースゲーム『Victory Heat Rally』Switch版発売

レースゲーム『Victory Heat Rally』のNitendo Switch版が12月12日に発売された。価格は2,800
円で、2025年01月01日までは20% OFFの2,240円で購入可能。

ドットグラフィックのレーシングカーがフル3Dのサーキットを駆けるレースゲーム。ハイスピードかつドリフトにフォーカスした、爽快なプレイ感が特徴となっている。

PC版もSteamで配信中(PC版の紹介記事)。

ADV『人形の傷跡』『ANGEL WHISPER』Switch版セール実施

Child-Dreamは12月11日、アドベンチャーゲーム『人形の傷跡』『ANGEL WHISPER』Nintendo Switch版のセールを開始した。『人形の傷跡』は通常価格1,500円のところ80% OFFの300円。『ANGEL WHISPER』は通常価格1,500円のところ50% OFFの750円で購入可能。セール期間は2025年1月6日まで。

いずれもChild-Dreamが1990年代に制作した同名作品のリメイク。『人形の傷跡』は、連絡が途絶えた姉の安否を確かめるため上京した「上条明日美」が、とある大学の研究室を中心に巻き起こる事件の真相に迫っていくというサイコホラー作品。リメイク版ではすべてのグラフィックを刷新したほか、物語後半の内容を大幅に追加。また、ホラー表現の緩和モードが追加されている。

『ANGEL WHISPER』は、「消失したゲーム作家の遺作をプレイする」という導入から進行するアドベンチャーゲームで、原作では現実に存在するWebサイトからヒントを得るなど、今で言うARG(代替現実ゲーム)の先駆けとも言えるようなシステムが大きな特徴だった。リメイク版はSwitch向けに制作されたこともあってか、基本的にゲーム内で謎解きが完結するように調整が施されている。

またシナリオ面では、原作リリース当時に話題となったオカルト系トピックである「ノストラダムスの大予言」を盛り込みつつ、ゲーム開発ものとしても楽しめる内容となっている。そのほかリメイク版ではグラフィックが一新されているほか、主人公であるゲーム作家の娘からリメイクを依頼されるという導入となっており、リメイク版をリリースすること自体も本作のメタ構造に組み込まれているような作りも特徴(紹介記事)。

なお両作ともに、Steam版も配信されている(『人形の傷跡』『ANGEL WHISPER』)。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。