ノンフィールド・ダンジョン探索型フリゲRPG『夢幻の塔』公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はノンフィールドRPGの新作公開など8本です。

ノンフィールド・ダンジョン探索型RPG『夢幻の塔』公開

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こうさか氏は14日、ダンジョン探索型RPG『夢幻の塔』をフリーゲームとして公開した。

プレイヤーが作成したキャラクターでパーティを組み、塔の最上階を目指していく作品。塔での探索はノンフィールド形式で進行し、戦闘や宝箱、NPCとの遭遇といったイベントがランダムに発生する。

キャラクターの作成時はクラスや容姿を選び、レベルアップで増えるポイントを消費してクラスごとに多数用意されたアクティブ・パッシブスキルを任意に取得していくなど、自由度の高いキャラクタービルドが特徴。多くのアクティブスキルにはクールタイムが設定されており、戦闘ではさまざまなスキルを駆使して戦うのが醍醐味となっている。

塔は5階ごとにボスが待ち受けるほか、ゲームを進めると討伐依頼の対象となっている強敵とランダムに遭遇することも。塔の探索ではさまざなな付与効果が施された装備品なども入手でき、キャラクターカスタマイズと戦闘を存分に楽しめる作品だ。

人工くらげ、ホラーノベルゲーム『ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル』体験版公開

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同人サークル人工くらげは14日、ホラーノベルゲーム『ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル』の体験版を公開した。

とある地方都市を舞台にした作品。主人公の青年が、子供の頃から体験してきたいくつもの不思議な出来事を語っていくという形式で、主人公が小学生の頃から大学生の頃までのエピソードを収録した短編集という体裁が取られている。

各エピソードは時系列が入り乱れており、オカルト好きの友人やその親戚の霊感少女など主人公を取り巻く人々との関係が断片的に描かれるのも興味を惹く内容となっている。また、誰かに語り聞かせるという形式ならではの物語演出も見どころだ。

完成版は現在開発中で、2017年冬に発表予定。また同サークルのサイトには本作のWeb小説も掲載されており、ゲームと小説がお互いを補完しあうような内容になっている。

チャイルドドリーム、将棋ミステリーADV『千里の棋譜・完結編』ブラウザ版公開

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株式会社チャイルドドリームは19日、アドベンチャーゲーム『千里の棋譜(せんりのきふ)・完結編』のPC向けブラウザ版を公開した。今年5月にはAndroid/iOS版が公開されており、いずれも広告などもない完全無料の作品となっている。

『千里の棋譜』は、将棋をテーマにしたミステリーアドベンチャーゲーム。名人の失踪や、将棋界で隠され続けた禁忌の棋譜といった謎を軸に「将棋界最強は人間かAIか」といったトピックも絡めつつ物語が展開していく。高橋道雄九段が企画監修を行っており、ゲーム内に特別出演しているのも特徴。作中では本格的な対局が繰り広げられる一方、初心者向けの解説などを任意で読める場面もあり、将棋に詳しくなくても楽しめるような内容となっている。棋士やそれを取り巻く人々によるドラマも見どころだ。

FullPowerSideAttack.com、『トルクル(TorqueL) 物理調整版』配信開始

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制作サークルFullPowerSideAttack.comは18日、2D回転アクションゲーム『トルクル(TorqueL) 物理調整版』の配信を開始した。

『トルクル(TorqueL) 物理調整版』は、キャラクターの入った箱を転がしたり、伸ばしたりしながらステージをクリアしていくアクションゲーム『トルクル(TorqueL)』をWindows 10(Windowsストアアプリ)およびXbox One向けに移植したもの。移植に伴い開発環境をUnity 4からUnity 5へと変更し、これに伴って変化した物理挙動をベースにオリジナルの『トルクル(TorqueL)』と同等の体験ができるよう調整されていることからこの名前となっている。

また、Xbox Liveサービスの実績やコネクテッドストレージ(クラウドセーブ)などに対応しているのも特徴。なお、『トルクル(TorqueL) 物理調整版』の開発・販売は同サークルが個人開発者としてインディーデベロッパー向けのセルフパブリッシングプログラム「ID@Xbox」に参加して行われている。ID@Xboxへの参加やレーティングに関する審査、開発関係といった情報などが同サークル代表であるなんも氏のブログにまとめられているので、こうした情報に興味のある方は参考にしていただきたい。

PLAYISM、2Dアクションゲーム『Rosenkreuzstilette Freudenstachel』Steam配信開始

PLAYISMは17日、同人サークル[erka:es]が開発した2Dアクションゲーム『Rosenkreuzstilette Freudenstachel(ローゼンクロイツスティレッテ フロイデンシュタッヘル))』のSteam配信を開始した。

同サークルの『Rosenkreuzstilette(ローゼンクロイツスティレッテ)』の続編となるステージクリア型の横スクロールアクションゲーム。2012年にリリースされ、2013年には前作と共にPLAYISMで配信されている。なお、PLAYISMで購入するとSteamキーも入手可能。

Qpic、探索アドベンチャー『トーチとくらやみの妖館』公式サイト開設

九州大学物理研究部(Qpic)は18日、開発中の探索アドベンチャーゲーム『トーチとくらやみの妖館』の公式サイトを開設した。

2018年初頭公開予定の作品。α版のプレイ動画も公開されている。

盛り合わせC、ハイスピード全方位シューティングアクションRPG『ピトロクス・ギア』紹介動画公開

ゲーム・音楽制作サークル盛り合わせCは18日、ハイスピード全方位シューティングアクションRPG『ピトロクス・ギア』の紹介動画を公開した。

動画では、ショットやブレードなどで敵を倒しながらオープンワールドのマップを探索していく様子や、「ギア」によるキャラクターの強化、人類滅亡後の世界を舞台としたストーリーなどが紹介されている。「WOLF RPGエディター」製で、年末リリース予定。

https://www.youtube.com/watch?v=AI1WA-eKwFc

『ファタモルガーナの館』漫画版最終巻発売

ノベクタクルのノベルゲーム『ファタモルガーナの館』の漫画版『ファタモルガーナの館 あなたの瞳を閉ざす物語』の最終巻となる5巻が16日に発売された。

秋田書店の漫画雑誌「ミステリーボニータ」にて連載されていた作品。2巻からは電子版のみの発刊となっている。なおAmazonでは、30日22時までの期間限定で1巻のKindle版を無料で読めるキャンペーンが行われている。

また、漫画版の作画を担当した兼宗氏は、ノベクタクルの新作『NarKarma EngineA -ナラカルマ・エンジネア –』(関連記事)にメインイラストレーターとして参加している。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。