強制横スクロールRPG『片道勇者』次回作のゲーム概要や画面ラフが公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス
本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は人気RPG次回作の情報公開や新作フリゲRPG・SRPG公開など8本です。
SmokingWOLF氏、『片道勇者』次回作のゲーム概要、画面ラフ公開
ゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」や強制横スクロールRPG『片道勇者』などの作者として知られるSmokingWOLF氏は17日、現在開発中の『片道勇者』次回作のゲーム概要やゲーム画面のラフ画像をブログにて公開した。
『片道勇者』は、フィールドが強制的に横スクロールしてくシステムが特徴のローグライクRPG。次回作もこのコンセプトを踏襲しつつ、大きな変更としてカードを使ってアイテムやスキルを表現する、カードゲーム的なシステムとなることが今回公表された。プレイ中にデッキへカードを足したり抜いたりして臨機応変にデッキを強化していく、デッキ構築型ゲームのようにアイテムやスキルなどのリソースを管理していく形となるようだ。また、フィールドがヘクスマップとなるのも注目の変更点と言えるだろう。
今回公開されたラフ画像は実際のゲーム画面ではなくあくまで完成イメージのイラストだが、スキルやアイテムがカードとして並ぶ様子や、『片道勇者』にもあった「覚醒」システムの存在などを見て取ることができる。なお、同氏のブログでは引き続き、イメージイラストに込められたさまざまな特徴について紹介されていく模様。
フリゲ短編RPG『雛鳥フェアリーテイル』公開
青汁氏は19日、ノンフィールドRPG『雛鳥フェアリーテイル』を公開した。おばあさんから家の裏山へ、薬草を採りに行くように頼まれた少女が主人公の短編フリーゲーム。公称プレイ時間は15~40分となっている。
さまざまな魔法から6つまでをあらかじめセットして戦闘で利用するシステムや、戦闘中の行動で溜まるTPを使用し、ターンを消費せず即時発動する「即応魔法」が特徴。TPは多く溜まるほど与ダメージが増え被ダメージが減るほか、即応魔法は再使用にクールタイムが設定されているため、TPの管理や即応魔法の使い所など、戦術的なバトルを楽しめる作品となっている。
敵を倒して入手できるManaを使って装備品などのアイテムを生成する要素もあり、アイテムは損失なしでManaに還元することも可能。変更可能な装備枠は計6つあり、キャラクターカスタマイズの戦略も醍醐味だ。
フィールド進行中は少女のモノローグを任意で閲覧できるほか、回想シーンなども挟まれる。少女の秘めた想いが徐々に明かされていくシナリオも見どころだ。
フリゲSRPG『ロンドリア物語2』公開
ひーりんまる氏は17日、フリーゲームのシミュレーションRPG『ロンドリア物語2』を公開した。
昨年公開された『ロンドリア物語』の続編。魔法使いの少女リアを始めとした前作でおなじみのキャラクター達や新キャラクター達による、新たな戦いが描かれる。「SRPG Studio」製で、システムはオーソドックスな交互ターン制。
難易度が複数用意されており、キャラクターロストの有無も選択可能。アニメ調のキャラクターグラフィックやキャラクター同士のコミカルな掛け合いも魅力となっている。
超水道、デンシ・グラフィックノベル『ghostpia』第3話ブラウザ版公開
創作ユニット超水道は18日、デンシ・グラフィックノベル『ghostpia』第3話「はたらくしごとをみつける日」のブラウザ版をノベルスフィアにて無償公開した。
『ghostpia』は雪に閉ざされた、幽霊の住む町を舞台にしたノベル作品(関連記事)。第3話では主人公の小夜子と新人幽霊のヨルによる仕事探しや、そこから巻き起こる騒動などが描かれる。第3話のiOS版は5月末に配信されており、ブラウザ版は後日公開予定となっていた。
スマホ向け物理パズルゲーム『Slash/Dots.』配信開始
個人開発者のNASPAPA氏は、物理パズルゲーム『Slash/Dots.(スラッシュ/ドッツ.)』の配信を開始した。Android版およびiOS版が提供されている。
サイドビューの画面上に配置されている木を任意の位置で切ることにより、道を作ったりギミックを作動させてボールを動かし、ボール同士をぶつけることでステージをクリアしていく作品。ジャンプ台や歯車、ドミノといったギミックが用意され、100以上のステージを収録しているとのこと。
ドットグラフィックエディタ「GraphicsGale」フリーソフト化
ADV・ノベルゲーム制作ツール「LiveMaker」の開発元としても知られる有限会社ヒューマンバランスは18日、同社が有償販売していたグラフィックエディタ「GraphicsGale」をフリーソフト化した。
ゲーム素材やアイコンなど、ドット絵の編集に適した機能を持つグラフィックエディタで、アニメーションにも対応。レイヤー機能や各種エフェクトなども搭載している。
Creative Freaks、無償で利用できる背景イラスト素材を提供開始
株式会社Creative Freaksは17日、ゲーム制作などに無償で利用できる背景イラストの配布を開始した。執筆時現在は「女の子の部屋」のイラストが数点公開されており、加工や商用利用も可能。イラストは以後も随時追加予定とのこと。
同社は京都府にあるスマートフォンアプリの開発会社で、イラスト制作事業も行っているという。
「デジゲー博2017」のサークル参加要項が公開
デジゲー博準備会は21日、同人・インディーゲームの展示・即売会「デジゲー博2017」のサークル参加要項を公開した。サークル参加の申し込みは7月1日より受付開始となる予定。
今回のデジゲー博は秋葉原UDX2階のアキバ・スクエアに加え、4階のUDXギャラリーも会場として開催される。4階は3m四方のフリーレイアウトで通路側を除く3方向に仕切りが設けられ、VRや全身認識などの広さを要する展示に適しているとのこと。なお、2階での展示とはサークル参加費や申し込み期限などが異なっている。