マトリックスの弾丸を避けるあのシーンをVRで体験できる『Matrix VR』

Oculus Rift DK2対応ソフト紹介

Oculus Riftはこれまでも色々な映画のシーンを再現してきた。

『となりのトトロ』(1988年)でトトロと傘をさして猫バスを待つシーン
『スターウォーズ』(1977年)で主人公の1人ハン・ソロが乗る宇宙船ミレニアム・ファルコンのシーン。
(ソフトのDLはこちらから、クリックするとDropBoxに移動します)

どれもリアルにその世界を再現していて面白いのだが…
何か大事な映画を忘れていないだろうか。

仮想現実をテーマにしていた映画といえば…。

マトリックス(1999年)だ。

仮想現実だからできたあのシーン

平和に暮らしていた主人公のネオが、突然告げられる「この世界は、コンピュータによって作られた仮想現実だ」という言葉。彼は培養カプセルの中で閉じ込められた人間が動力源としてコンピューターに生かされている現実に気づき、仲間と闘いに身を投じる…という3部作のSF映画だ。(参考:wikipedia

1作目のあるシーンは、当時小学生だった筆者の周りでも真似をする人が続出、テレビなどでも何度もネタとして取り上げられた。


かの有名な、敵側のエージェントが打つ弾丸を全身を後ろに反らせて避けるシーン。「マトリックス避け」とも呼ばれている。

このシーンは、仮想現実だからこそ、突然弾丸がゆっくりに見えて避けるという超人的なことができた。

そう、仮想現実だから。

いまや、その仮想現実が身近なものになりつつある。

そこで、この有名シーンをはじめ、「マトリックス」のいくつかのシーンをVRで体験できるように再現したファンコンテンツが『Matrix VR』だ。

このコンテンツはOculus Rift DK2を装着して体験。キーボードにもXbox360コントローラーに対応している。

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始めるとさっそくお決まりのこの演出、3D空間に流れる文字が綺麗だ。

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タイトルが表示されると白い空間で仲間のモーフィアスが語りかけてくる。音声は映画の声をそのまま切り出している。背景音が混ざっているが、本物の声なのでまるで映画の中のモーフィアスが自分に話しかけているみたいだ。

モーフィアスの説明が終わるとテレビが現れる。zキー(Xボタン)とxキー(Bボタン)でシーンを選べる。

選べるシーンは5つ。
●ジャンプ訓練
●弾避け
●ラストシーン
●テロップ
●ワープ

テロップとワープに関しては、流れる映像を眺めるだけのコンテンツだが、上の3つは操作できるタイプだ。それぞれ解説していこう

●ジャンプ訓練
モーフィアスによる訓練シーンの再現。ビルとビルの間を大ジャンプで飛ぶ訓練だ。

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軽々と飛んで行くモーフィアスさん(真ん中左上のシルエット)。

bキーかAボタンを使ってジャンプしよう。ジャンプするにはちょっとしたコツが必要なので、成功するまでに何度も失敗するかもしれない。

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ちなみに失敗すると落下して地面に激突するというなかなか楽しくない経験ができる。地面に激突したことのある人はあまりいないはず・・・。本当に怖いが体験しておく価値あり。

●弾除け
いよいよ、お待ちかね。こちらも仲間のトリニティとのイントロつき

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トリニティさんいかついっす。ザザッと出てくる武器がかっこいい

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そして敵のエージェント・スミスがいるビルの屋上からスタート。「トリニティ、助けてくれ!」

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スローモーションで迫ってくる弾丸を身体を動かして避けよう。弾に当たるとリトライになる。

身体を動かさないと避けられないので、あの避け方で避けるしかない!!
全て避けると再びイベントが始まって終了だ。

●ラストシーン
ボロいビルでエージェントと再び戦うシーン。こちらもイベントが多い。

目を開けると目の前の扉があるのだが…

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扉を開くと「えっ」という展開。

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「さようなら、アンダーソン君」

この後トリニティの助けがあってネオは復活し、最後の廊下でスミスと戦うシーンになる。

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弾丸が次々と飛んでくる中、頭を動かすと手が動き、照準があうと弾の威力を殺して落とすことができる。(SSが上手く撮れなかったため、公式のものを使用している)


ちなみに、このシーンの再現。

映画の中のシーンを追体験する以上の体験

このソフトをプレイすると『マトリックス』の世界をそのまま体験でき、それだけでも十分感動できる。
だが、筆者はそれ以上のことが体験できたと思っている。

それは「死の体験」だ。

ジャンプのシーンでは失敗すると地面にたたきつけられる。
また、弾除けのシーンでは弾を避けることができないとゲームオーバーだ。弾が自分に当たる直前まで弾は見えている。
そして、ラストシーンでは強制的に何発も弾丸を受けることになる。一発、弾丸を撃ち込まれたところでさらに連射される。

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「や、やめて・・・」と思わず言ってしまったが、エージェントは容赦ない。何発も撃ってくる。
実際に弾丸を撃たれたわけではないのに、連射の音に合わせて身体がビクビクと動いてしまった。そして、崩れる身体に合わせて傾いていく視界。非常にリアルな体験だ。

マトリックスの世界を体験すると同時に、生きている限り絶対に経験できない「やられる」体験もできるデモになっている。DK2を持っている人はぜひ試してみてほしい。

[基本情報]
タイトル Matrix VR
制作者 Topatat Chennavasin, Eic Beyhl, & Jon Dadley
価格 無料
ダウンロード方法制作者サイトよりダウンロード(中断のDK2 PC demo横にあるリンクのうち、対応するOSのリンクを押すとDL可能。Mirrorを選んだ方がDLに成功しやすい)

その他のDK2対応ソフトの紹介はこちら

[プレイ環境]
G-tune Netgear note i790SA1(ノート)

OS Windows 7 64 home
CPU Core i7-4700MQ 2.40GHz
メモリ 16GB
GPU GeForce GTX 870M
使用モード Extend

VRにまつわるニュース・ソフトの紹介はMoguraVRにて更新中!
http://www.moguravr.com/

  • すんくぼ(@tyranusii

    学生時代、MMORPG「リネージュ」で朝から晩まで飽くことなきレベル上げと戦争に没頭する毎日を送る。本業では廃人卒業後、国家公務員を経て、再びゲームの世界へ。「もぐらゲームス」を立ち上げました。ハマったゲームはライブアライブ、ファイアーエムブレム 聖戦の系譜、デモンズソウルなど。
    個人ブログもやってます:もぐらかペンギンか