椅子に座ったまま可能性無限大!VRソフト『Titans of Space』、『SightLine:The Chair』
Oculus Riftを体験するとき、立っている姿勢がいいのか、座っている姿勢がいいのかはソフトによって異なる。
例えば、『Mikulus』のような立っているキャラクターと向き合うようなソフトや、屋敷を探索するFPSのようなソフトはプレイヤーも立っている方がいいだろう。一方でジェットコースターや操縦席に座るようなソフトは座っている方が適している。
Oculus Rift DK2を体験するために必須とされているRuntimeに組み込まれているデモは、デスクが目の前にあるのだが、座っている設定と立っている設定ができるようになっている。自分の姿勢と逆の設定を選ぶと違和感が大きい。
今回は椅子に座ったまま体験する2つのソフトを紹介しよう。
太陽系ツアーに行こう!『Titans of Space』
『Titans of Space』はDK1の時からあった代表的なソフトだ。DK2のポジション・トラッキングに対応し、さらに高解像度で楽しめるようになった。
起動するとメニュー画面が表示される。線を合わせると選択できる。上は言語のメニュー。目残念ながら日本語はない。下は異動の方法だ。右が自動操縦、左が手動で移動のタイミングを選ぶ。ちなみに筆者は右の自動操縦を選んでもスペースキーを押さないと進まなかった。
プレイヤーは、宇宙空間を漂う小さな宇宙船の中に座っている。目の前には地球から始まり、水星、金星、火星、と太陽系の惑星を次々と旅していく。
眼前に広がる木星。身を乗り出すと宇宙船のガラスぎりぎりまで前に出れる。ここまで再現されると、それぞれの惑星に降り立ってみたくなるが、外から眺めるだけなのが残念。
手元には英語になるが、星の説明が表示されており、さながら太陽系のツアーを体験しているようだ。移動はオートパイロットなのでなすがまま。
衛星の説明もちゃんとあるので、興味深い。教育へのVRの利用を考えさせられるコンテンツだ。
すべての惑星と主要な衛星の紹介の後は太陽の説明、宇宙にあるほかの巨大な恒星との比較もある。最後にはちょっとしたハプニングも?所要時間は10分程度とかなり長めだ。
以前、愛知県・豊橋で開催された体験会Ocufesでは人間の消化器を体験するコースターが展示されていたが、あちらは音声で解説があった。こうした教育要素の強いコンテンツも、VRではよりリアルに体験学習することができる。ただ教科書やビデオで学ぶのではなく、実際にその世界に入って学ぶとそれだけ学習効果も高いのではないだろうか。
[基本情報]
タイトル Titans of Space
制作者 Drash
価格 無料
ダウンロード方法こちらよりダウンロード(リンクをクリックするとダウンロードが始まります)
見渡すと自分の周りの世界が少しずつ変わっていく…『SightLine:The Chair』
続いて紹介するのは『The Chair』。このソフトもプレイヤーは椅子に座っているところから始まるが、かなりアーティスティックな作品だ。
メニュー。Normalのままスペースキーを押すとデモが始まる。
最初はなんと制作者からのメッセージがビデオで流れる。2Dと3Dの違いを見せつけた後、「とにかく周りを眺めて、楽しんでね!!」という言葉とともにビデオは終わる。
このソフトの醍醐味は、自分と座っている椅子は一切変わらないが、周りの風景がどんどん変わっていくこと。とはいっても風景の変化は自動ではない。椅子に座りながら、周りを見渡して、目線を正面に戻すと、先ほどまで見ていた光景を様子が変わっている。
さきほどのSSの場面から、後ろを向いてからもう一度前を向くと…
あれっ、さっきと違う…。DK2がDK1になっている。他にもおいてあるものがなくなったり変わっているような…
こうした具合にキョロキョロしているとどんどん風景が変わっていく。
このソフト、閉所と高所恐怖症の人はプレイを控えたほうが良さそうだ。
[基本情報]
タイトル SightLine:The Chair
制作者 STVRE
価格 無料
ダウンロード方法公式サイトよりOSに応じて「Download」からダウンロード
[プレイ環境]
G-tune Netgear note i790SA1(ノート)
OS Windows 7 64 home
CPU Core i7-4700MQ 2.40GHz
メモリ 16GB
GPU GeForce GTX 870M
使用モード Extend
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