フルボイス近未来SFノベルゲーム『メモリーズドグマ』 Steamで配信開始

Steam,アドベンチャー,インディーゲーム

2015年より開発が行われているフルボイス・ビジュアルノベルゲーム『Memory’s Dogma CODE:01』。近未来SFサスペンスの物語が展開され、大西沙織、佐藤聡美など声優陣も参加するインディゲームが、ゲーム配信プラットフォーム「Steam」にて11月5日に配信開始された。

メモリーズドグマ
『Memory’s Dogma CODE:01』公式ページ

“死後の人間と通話を可能にする施設、コネクトセンター”

2030年。日本は情報科学と脳科学の発展により 人の記憶を保存する技術“e-Memory” を開発する事に成功していた。

しかし、“e-Memory” 技術を利用した犯罪が急増した事を発端に 日本政府は記憶データを厳重に管理するための法律を制定。

実質的に人間の記憶データは日本政府が独占する事になる。

政府は生きている人間の記憶を保存することを禁じた一方で、 死後の人間に“e-Memory” を適用する事は許可するとし、 死後の人間と“電話” を通して会話する国営施設“コネクトセンター” を設立。

“コネクトセンター” により死後の人間と通話する事が出来るようになった人々は、 死別から立ち直るための“猶予期間” が与えられる事になった。

主人公の楠原裕樹は、高校時代をともに過ごした女の子“瑞梨そらの” の突然の死に直面し、抑えきれない自殺衝動を持つ大学生であった。記憶の保存期限が6日後に迫った8月24日、裕樹は友人の雨宮翔と共に “瑞梨そらのの記憶” を“コネクトセンター” のサーバーから奪取しようと試みる。

その最中で、裕樹達は“コネクトセンター” に隠された秘密に触れ、 その水面下で行われている戦いへと巻き込まれていく。
公式より引用

 
本作は、これまでに『リゼットの処方箋』などの制作を行ってきたゲーム制作サークル「Liz-Arts」による作品。翻訳、及びSteamパブリッシングは「Sekai Project」が担当している。2015年にクラウドファンディングプラットフォーム「kickstarter」にてプロジェクトを開始し、設定した目標30,000ドルに対し最終的に90,000$近くの支援(88,636$:約900万円)を獲得している。

メモリーズドグマ
 
メモリーズドグマ
 
メモリーズドグマ

主要キャラクターには声優陣によるボイスが付いており、各キャラクターそれぞれのボイスを担当する声優は下記のとおりだ。

楠原 裕樹 :石谷 春貴
雨宮 翔 :堀江 瞬
折笠レイナ :大西 沙織
瑞梨 そらの :佐藤 聡美
神咲 春菜 :中村 繪里子
九重 朱音 :藤田 咲
エマ :浅川 悠
瑞梨 葵 :生天目 仁美
小桜 美琴 :本多 真梨子

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メモリーズドグマ

メモリーズドグマは連作形式となっており、今回はその第一弾である「CODE:01」の配信となる。今後の続編情報なども待ちたいところだ。

  • poroLogue(@poroLogue

    もぐらゲームス編集長。大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。日本デジタルゲーム学会・若手発表会にて「語りとしてのビデオゲーム(Videogame as Narrative)」を発表。NHKのゲーム紹介コーナーへの作品推薦、株式会社KADOKAWA主催のニコニコ自作ゲームフェス協賛企業賞「窓の杜賞」の選考委員として参加、週刊ファミ通誌のインディーゲームコーナーの作品選出、株式会社インプレス・窓の杜「週末ゲーム」にて連載など。

    フリーゲーム作者さんへのインタビュー・レビューなど多数。フリーゲーム歴は10年半ばほど。思い出に残っているゲームは『SeraphicBlue』『Berwick Saga』。