Steamサマーセールで”探して掘り出す”ステージクリア型アクション12選(2024年版)
2024年も「Steamサマーセール」の季節がやってきた。
今年は6月28日から7月12日午前2時までの開催となる。
そしてこの機に乗じて、横スクロールタイプのアクションゲームをまとめ買いしようと考えている人がいるかもしれない。今さら言うまでもなく、Steamではインディーにメジャーを問わず、膨大な数のアクションゲームが販売中である。
ただ、全体としては迷路のように入り組んだ広大なマップを進んでいく探索型、途中で力尽きれば最初からやり直しになるローグライク(ローグライト)系の傾向が高く、昔ながらのステージクリア型はやや後ろに追いやられている感じだ。
とは言え、アクションゲームなのだから道筋が決まっていて、ランダム性も低く、繰り返し遊べばパターンが分かって攻略しやすくなる昔ながらの素直な作品を集中的に遊びたい。そんなゲームをお求めの人に向け、2020年に執筆したのが「Steamサマーセールで”探して掘り出す”ステージクリア型アクション10+2選」だった。
前回から実に4年。探索型とローグライト系の人気は相も変わらずだが、ステージクリア型の新作も続々と発売されており、前回特集した時よりもラインナップが華やかになった印象だ。そんな訳で2024年版の特集をこのたび組んでみた。
今回紹介するのは全12本。いずれも前回はピックアップしなかった(一部、少し触れた)タイトルを中心とし、日本語対応タイトルを多めにしている。
純粋なアクションゲームを求めているという人はぜひ、参考にしていただければ幸いだ。また、前回特集したタイトルもセール対象になっている作品が多くあるので、そちらも並行してチェックしてみていただきたい。
▼目次:ピックアップタイトル
1.『Pizza Tower』
2. ☆『Shinobi non Grata』
3. ☆『HUNTDOWN』
4. ☆『Spectacular Sparky』
5. ☆『Gravity Circuit』
6. ☆『Octahedron: Transfixed Edition』
7. ☆『Light Fall』
8. 『Skeleton Boomerang』
9. ☆『Polyroll(ポリーロール ザ・ローリング・バグ)』
10. ☆『お届け!ダッキー宅配便』
11. ☆『コミックバチコーン!!』
12. ☆『ガブリエルの影 Lords of Exile』
※☆が付いているのは日本語対応タイトルです。
『Pizza Tower』
謎の空飛ぶピザより、経営するピザ屋をレーザーで破壊すると宣告された店主「ペッピーノ」が、その砲台のある全5階層の塔へと殴り込むアクションゲーム。
主人公ペッピーノのアクションがボディプレスに掴み投げなど、パワフルなもの中心であるところから連想される通り、任天堂の『ワリオランド』……特に2001年発売の『ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝』をオマージュした作品。主に「ダッシュアタック」、行きと帰りの2部で構成されたステージ、主人公の不死身体質にその影響が顕著に現れている。
ただ、全体的にスピード重視の作りなのが大きな特徴。中でもダッシュアタックは、やり方次第で延々を出し続けられることが可能に加え、それを駆使して乗り越える場面もあったりと、「走り出したら止まれない」を地で行く展開を楽しめる。また、ダッシュアタックを維持し続け、最速クリアを目指すタイムアタックも大変やり甲斐のあるものになっている。
手描き調かつ表現的に”うるさい”グラフィック、ノリノリの音楽など、見た目通りテンション高めの作品。とにかく細かいことは気にせず暴れたい欲求をお持ちの方なら、本作はその期待に応えてくれる。ピザ屋をピザから守るため、走って飛んで壊しまくろう。
☆『Shinobi non Grata』
幕府転覆を画策する「朧一党」に封魔忍の末裔「腕(カイナ)」が立ち向かう忍者アクションゲーム。1本道のステージを順に攻略していくアーケードスタイルだが、各ステージは道中よりもボス戦に比重を置いた構成となっている。
戦闘は標準武器の「カタナ」と、6種類の「サブウェポン」を併用しながら立ち回るスタイル。「サブウェポン」はゲーム開始時点から全種類が使用可能なほか、雑魚敵やボスによっては効果的に働くこともある。そんな最良の戦術(という名の答え)を探し出す、試行錯誤の楽しさが大きな売りとなっている。
往年の名作アクションゲームに影響を受けた部分も多く、とりわけボスは時代設定を豪快に無視したハチャメチャさ。難易度も高めながら、パターンがほぼ決まっているため、繰り返すほどに上達の実感が得られる絶妙な調整が光る。
痛快な効果音、デカい四字熟語が炸裂する演出も派手で爽快感があり、かつ心を熱くさせる。アクションゲーム好きはもちろん、忍者が好きな人も要注目の1本だ。多彩な技を極めて敵を屠り、好ましからざる忍び(Shinobi non Grata)となれ。
※紹介記事:押し寄せる荒唐無稽の嵐!試行錯誤の楽しさ!攻めに攻める痛快”忍者”アクション『Shinobi non Grata』
☆『HUNTDOWN』
架空の21世紀を舞台に、3人のバウンティーハンターがギャング組織の壊滅に挑むサイバーパンクアクションゲーム。銃火器で戦うスタイルから、シューティング性の高いアクションゲーム「ラン&ガン」を想起させるが、実態は真逆。連射可能な銃火器に弾数制限があるなど、どちらかというとFPS(ファースト・パーソン・シューター)などに寄ったゲームデザインとなっている。アクション周りもそれを意識してか、遮蔽物に身を隠す「カバーアクション」が存在する。
見た目からして大変濃ゆい作風だが、ステージクリア型アクションゲームとしては大変素直な作り。特に初心者から上級者まで幅広くフォローしつつ、優しすぎず難しすぎない塩梅に押さえられた難易度が異彩を放つ。
また、本編には20体以上のボスが登場。しかも、大半が人型でネタ被りもなく、それぞれ個性をしっかり確立させているという特筆すべき見所がある。
少し近寄りがたい雰囲気を漂わせているが、遊べばその高い完成度に唸らされること間違いなし。サイバーパンク全開なビジュアルと音楽も絶品な良作だ。もはや悪そのものなギャングたちを狩り尽くして人生を充実させよう。
※紹介記事:人生を充実させる、世紀末悪党”お掃除”アクション『HUNTDOWN』全ては賞金と島本のために!
☆『Spectacular Sparky』
前述の『HUNTDOWN』とは対照的に、こちらはシューティング性高めのラン&ガン。賞金稼ぎ「スペクタキュラー・スパーキー」(スパーキー)になって、銀河で暴れる悪党どもの皆殺しに挑む。
基本は弾数無限の「ブラスター」を始めとする武器で、敵やボスを仕留めていく。ただ「スタミナ」「ヒート」「アーマー」という、スパーキーの各種アクションに制限を課すステータスが存在。
特に重要なのが「ヒート」で、最大に達すると「ブラスター」以外の武器は大破。再度、対象アイテムを獲得しない限り使えなくなってしまう。よって、戦闘では過度に撃ちすぎないことを意識しながら立ち回るという、戦略性を押し出した作りが大きな特徴となっている。
そのため、多少窮屈さを感じる一面もあるが、おかげで終始撃ちっぱなしの単調な展開になりにくく、慣れてくると賢く華麗に戦えるようになるのが面白い。ラン&ガンの名作をオマージュしたネタも多く、特に爆発演出はらしさ全開である。
可愛い見た目とは裏腹にやり応え十分な良作。『HUNTDOWN』同様、こちらも悪党てんこ盛りなので、存分にぶっ殺してあげよう。レッツ・ハッピィィィーハーンティング!!
※紹介記事:愛らしくてクレイジーな賞金稼ぎが悪党を無慈悲に狩る”トリガーハッピー”系アクション『Spectacular Sparky』
☆『Gravity Circuit』
カプコンの名作アクション『ロックマンX』シリーズに影響を受けた作品。無慈悲なロボットたち「ウィルス軍団」の暴挙を食い止めるため、主人公「カイ」が単身立ち向かうというストーリー。
ステージセレクト、ボスを倒すと得られるスキルなど、システム周りはオマージュ元とソックリ。だが、戦闘はパンチなどの近接攻撃主体。さらに「フックショット」なるワイヤー状の武器を用いたスウィングアクション、それを撃破した敵に突き刺して掴み、投てき武器として利用するなど、本作独自のアクション体験を確立させているのが最大の売りだ。
自分だけの戦闘スタイルを編み出す、「チップ」によるスキルカスタマイズも大変に魅力的。圧倒的な手触りの良さを演出する痛快な打撃音、派手な演出、そして意外な展開も設けられたストーリー、カッコイイ音楽と、システム以外の完成度も高い。とにかく全編に渡って隙の無い作り込みが炸裂している。
何より、オマージュながら、元にはない確固たる独自性を出している点は特筆に値する。そのセールスポイントに少しでも興味が湧いたならぜひ体験いただきたい。純粋にアクションゲームが好きな人も要プレイの傑作である。
ちなみに本作は、発売後も定期的に機能追加を図るアップデートを配信しており、直近ではなんとプレイヤーがゲーム全般に改造を加えられる機能「ゲームMOD」を導入。より幅広い楽しみ方ができるアクションゲームへと進化している。
このアップデートはオーイズミ・アミュージオより販売されているPlayStation 5/4、Nintendo Switchの家庭用ゲーム機版でも体験可能。既に製品版を購入&クリア済みというプレイヤーも、以前とは別のゲームに化けていることから、機会があれば復帰してみると色々ビックリすること請け合いだ。
☆『Octahedron: Transfixed Edition』
上記のジャンプポーズを見て、誰もが某蒼き英雄を脳裏に浮かべると同時に、それをオマージュしたアクションゲームを想像したかと思われる。
答えは……(まさかの)ハズレである。
ジャンプポーズはまさに蒼き英雄だが、アクションゲームとしてはステージ上部に設けられたゴールを目指し、ジャンプと足場生成を駆使して登っていく内容になっている。
その足場生成が本作の特色で、対応するボタンをジャンプ後に押すと、臨時の足場を作り出せる。ただし、臨時ゆえにしばらくすると消えてしまう上、作れる数にも限りあり。また、ジャンプ後に生成ボタンを長押しし、横に動くと空中を歩行でき、これを駆使して遠くの足場を目指すことも求められてくる。
それら最小限のアクションを活用しながらステージを攻略していくのだが、仕掛けの種類が豊富に加え、意外な応用も試されもしたりと、驚くほど起伏に富んだ展開が楽しめる。映像・音響面も凝っていて、とりわけ音楽は動きとシンクロする演出も相まって独特な高揚感を味わえる。収録ステージ数も膨大に加え、足場の生成を最小に抑えるチャレンジを始め、やり込み要素も盛りだくさんである。
ある意味、リズムゲームの一面も持つ個性的な作品。映像面に惹かれた人はもちろん、音楽のいいゲームを探している人なら要チェックだ。
☆『Light Fall』
永遠の夜の地「ナンブラ」に突如生まれ出た「漆黒の幼子」となり、謎の脅威に立ち向かうストーリー性高めのアクションゲーム。トラップや敵などに接触すれば一発でアウトになる仕組みから、難易度も高めに設定されている。
特徴は「シャドウコア」なる不思議な箱を用いたアクション。足場にしたり、敵への攻撃に使ったり、盾代わりにしたりと、状況に応じた様々な使い方ができる。特に足場は、ステージ内のほぼどこにでも出せる上、真横に出したり、360度自由に動かすことも可能。ただし、一度に出せるのは4つまでなどの制限もある。
それもあって使いこなすには、多少のコツと戦略がいると同時に、慣れれば文字通り”駆け抜ける”体験が味わえるアクションに仕上げられている。
また、タイムアタックのやり込み要素も完備。オンラインランキングにも対応しているので、最速タイムを狙って遊んでみると非常に長く遊べる。
ストーリー単体のボリュームも大きめ。しかも、イベントは日本語フルボイスという凝りようである。歯応えがあり、なおかつストーリーも楽しめるタイプのアクションゲームをお探しならイチオシだ。
※紹介記事:謎多き漆黒の幼子と共に永遠の夜の地を駆けろ。ストーリー性強めのハードコア・アクション『Light Fall』
『Skeleton Boomerang』
死霊術師「ミスター・サタデー」と配下のスケルトン軍団を倒すため、その拠点の島を冒険していく作品。タイトルの通り、ブーメランをメイン武器に敵との戦いを繰り広げる作りを特徴としている。
投げられるブーメランは終始1個で固定。ただし、素早く手元に戻す、あえてキャッチせず空中を飛び続けさせて他の敵に巻き込む形でぶつけるなど、自在に制御可能。それを応用し、接近時に連続攻撃を叩き込む、巻き添えで敵を連続撃破するといった高度な技も決められる。
特に連続撃破はハイスコア獲得に繋がると同時に、それが一定の値に達すると主人公のステータス強化も図れるため、積極的に狙うほど大きなリターンが得られる。ブーメランにも特殊な種類があり、それぞれ独自の活用法と性質を持っているという見所もある。
▲本作は2017年発売のタイトルだが、その後、販売元を改める形でリメイク版『reVamped』へのアップデートが実施された。(※2024年現在販売されているのはこのバージョンとなる)
操作性、ステージ構成、難易度などの基礎部分も洗練された仕上がり。また、音楽が大変素晴らしく、誇張抜きに耳に焼き付く楽曲のオンパレードだ。聴けばサウンドトラックが欲しくなること必至である。見た目は地味だが、アクションゲームとしてのツボは見事に押さえられた良作。一連の特徴に興味を抱いたなら挑んでみていただきたい。
ちなみに本作には、有料の追加ダウンロードコンテンツとして『Vampire Hunter Mode』なるものが販売されている。これを購入すると、なんとローグライク(ローグライト)仕様の新ステージがプレイ可能に!しかも、ストーリーと音楽も本編とは別の独自に作られたもの。ほとんど続編(新作)といっても過言ではない内容となっている。
相応に難易度も本編以上に高めだが、もし、本作をより深いところまで楽しみたい気持ちになったら、お試しいただきたい。ダウンロードコンテンツと本編がセットになったバンドル『Skeleton Boomerang + Vampire Hunter Mode』もあるぞ。
☆『Polyroll(ポリーロール ザ・ローリング・バグ)』
暗黒皇帝「カイザー・キーウィ」に誘拐された仲間たちを救出するため、主人公「ローリーポーリー」が冒険を繰り広げていく作品。攻撃判定を持ったローリングジャンプおよび高速ローリングアタックを駆使して、敵やボスを倒したり、仕掛けを壊したりしながら進めていく作りを特徴としている。
セガの『ソニック』シリーズをオマージュしているのが露骨に現れているが、全体的なゲームスピードは遅め。また、体力制を採用していることから、難易度も低めに設定されている。
売りは愉快な発想が炸裂したボス戦。ローリングジャンプでダメージを与えていくのを基本としつつも、攻撃パターンや地形との組み合わせによって、文字通り縦横無尽な展開を作り出している。常に動き続けながら戦うその流れには、リアルに手に汗握ってしまうこと請け合い。
ステージも仕掛けに富んでいるのに加え、初見殺しを極力抑えた気を遣った作り込みが光る。隠された宝石を探す収集要素、隠しワールドなど、ボリュームも大きめでやり応え十分だ。
ストアページの紹介文がやや怪しげだが、実はとても堅実に作られた良作(※ちなみにゲーム本編のテキストの翻訳も良好)。アクションゲーム好きならお気に召す見所盛り沢山なのでぜひ。
☆『お届け!ダッキー宅配便』
プロペラパックを背負ったアヒルの宅配便屋さんになり、お客さんに荷物をお届けしていくアクションゲーム。その仕組みから空を飛びながら進めていくのを基本とする。ただ、荷物の受領などの際は地上に降り立つ必要がある。
最大の特色はプロペラパックによる飛行。慣性が働くため、適時、微調整が試されてくる。特に荷物を運んでいる際、仮に壁などに接触すれば荷物にダメージが入って評価(スコア)に響くので、なおのこと神経を配らなくてはならない。
また、ステージは「ビラ配り」と「お届け」の2つで構成。特に後者は制限時間内にどれほど荷物を運べるかというチャレンジ性の高い内容で大変遊び応えがある。相応にスコアアタックのやり込みも備わっていて、限界を突き詰めようとすれば沼にハマること請け合いだ。
全体的に穏やかで可愛らしい雰囲気漂う作品だが、前述の通り割とガチな内容。ただ、難易度を細かく調節できるアシストモードも備わっているため、雰囲気だけを楽しみたい人へのフォローも万全だ。慣性の働く操作感を始め、どこか懐かしい香りも漂う作品。極め甲斐のあるゲームが好きな人から、アヒル好きにもイチオシの1本だ。
☆『コミックバチコーン!!』
新人漫画家の脳内世界を舞台に、漫画の完成を目指す短編アクションゲーム。漫画を完成させる方法はシンプル。舞台となるステージ内で浮いたりしている敵(アイディア)を掴み、振り回して真っ白な漫画のコマに「バチコーン!」と叩きつけるだけだ。
そんな力技としか表しようがない、豪快なアクションが売り。だが、実際はその特徴とは裏腹にパズル性が高く、ある程度、本編が進むと壊せる足場などの仕掛けが登場。手順などを考えながらコマを埋めていくことが試されてくる。
さらにステージには締め切りという名の制限時間も存在。この時間を不必要に消費する要素もいくつかあり、それをいかに抑え込めるかといった戦略も必要になるため、色んな意味で一筋縄ではいかないゲームであることを思い知らされること必至だ。
可愛らしいビジュアル、直感的なアクションと控えめのボリュームなど、全体的に手軽さ重視の作風だが、実際は意外に歯応えのある作り。オンライン対応のスコアアタックなど、やり込み要素も侮りがたい仕上がりなので、興味があれば挑んでみていただきたい。そして、漫画家の苦悩を味わおう……?
☆『ガブリエルの影 Lords of Exile』
復讐の騎士「ガブリエル」となり、怒れる王とその王国の壊滅を目指すアクションゲーム。全8ステージ構成、1本道進行と、作りは1980年代から1990年代前半に見られた、古典的な2Dアクションゲームを踏襲。プレイヤーことガブリエルの挙動も鈍いなど、全体のゲームテンポもゆったりとしている。
相応に難易度も高めだが、明確にパターンが決められていて、繰り返しやり直すたびに攻略の安定と、プレイヤー自身の上達が実感できる、公平性の高いバランスになっている。
ガブリエルのアクションも本編の進行に応じて増えていき、ステージもそれを踏まえた変化をし続けることから退屈しにくい。ロケーションも中世かと思ったら突然近未来になるなど、いい意味で統一感がなく、先の展開への期待からどんどん進めたくなる面白さがある。
見た目は8ビット風ながら、実態は8×2ビットなグラフィックと音楽は直撃世代ほど首を傾げやすいが、いずれも完成度の高さと古代祐三(※一部の楽曲を担当)で黙らされる。
いわゆる「パターンゲー」の醍醐味を凝縮した作品。その売りに何か心ときめくものを感じたなら突撃を。期待を裏切らぬパターン化の楽しさが待っている!
※紹介記事:「パターンゲー」の醍醐味と魅力ギッシリの”8×2ビット風”古典的2Dアクション『ガブリエルの影 Lords of Exile』
ステージクリア型の注目作はこれに限らず!
以上、12本をピックアップしてみた。
他にピックアップしたいタイトルで『Freedom Planet 2(フリーダムプラネット2)』があったのだが、Steamで販売中のPC版は本稿執筆時点で日本語に対応していないことからカットさせていただいた。
前作は家庭用ゲーム機版の販売と同時にPC版も日本語に対応したのだが、今回は逆にPC版だけ出遅れる状態になってしまったのが残念でならない。とは言え、将来的なアップデートは予告されているので、今のうちに押さえておくのも選択肢としてアリだ。
▲2024年8月16日発売予定の『グラップルドッグ:コズミック・アドベンチャー』
『フリーダムプラネット2』以外では2024年8月に続編が発売予定の『Grapple Dog』、もぐらゲームスにて過去に紹介している『Annalynn』(紹介記事)、そして『BZZZT』と『Wild Dogs』もピックアップしたかったタイトルだが、一部は近いうちの機会に回すとしよう。
ステージクリア型は基本、ゲームクリアまで長い時間を要さないことから(※個人差あり)、積みゲーにもなりにくい強みがある。今回ピックアップしたタイトルの多くもその特色を持っているので、今回のセールを通して確かめてみてはいかがだろうか。