操作は頭を動かすだけ!宇宙空間を駆けるVRシューティング『Vanguard V』
Oculus Rift Dk2の出荷後、以前に比べて本格的なゲームらしいVRゲームが増えてきた。
Dk2では、以前に比べフルHDレベルの高い解像度が実現されている。また、カメラの追加によって頭の回転だけでなく、上下前後左右の位置のトラッキングが可能になった。
こうしたハードウェアの性能向上はやはり開発者側にとっても魅力的だったのだろう。実際にプレイしてみても粗が目立ったDK1に比べてかなり自然な描写になっていることが歴然としている。
特に、キーボードやコントローラーを使わず、手元が見えなくても問題ない操作のゲームが増えつつある。
そんな中、頭を動かして遊べるシューティングゲーム『Vanguard V』が公開されていたのでさっそくプレイしてみた。
『Vanguard V』は第3者視点のシューティングゲームだ。遠い星系から現れた「Qu」、そして彼女(?)の後ろからついていく支援システムの「Bit」。プレイヤーはBitの視点になり、Quを見て操作しながら敵「パラサイト」を倒していく。
試し打ちをした後で、スタート画面でどれかキーを押すとゲームスタート。
QuとBitが出会うイントロから始まる。Quは声も女性だし女の子という設定なのだろうか
ゲームが始まると、手前から奥に向かいながら進行していく。操作は非常に直感的で、Quを動かすのも、敵をロックオンするのも頭の動きのみ。進行方向は決まっているので、2Dのシューティングゲームを3Dに落とし込み、さらにVRに対応させたというようなイメージだ。
小惑星や巨大な宇宙ステーションの残骸の間をくぐり抜けたり、敵のレーザーを避けたりと、意外と難しい。体験版ということもあってか、機体は何かに当たる度に5%破損していくので、最大20回まで。
クリアすると敵の撃墜数、残りHPなどスコアが表示される。高得点リストに載せるために、名前を登録することもできるようだ。もちろん名前の登録は頭を動かして行う。
このゲームは体験版なのでステージは1つしかないが、現時点でかなり完成度が高く。クリエイターの本気度が伝わってくる。
課題としては、単調になりがちなので、アイテムなどで自機を強化したりといった要素もほしいところだが、どうやら製品版で改善されるようだ。
このゲームの制作は、先日の記事でもイチオシしたVRブロック崩し『Proton Pulse』の制作者と同じチームが手がけている。頭の動きだけの簡単な操作感、グラフィックやサウンドもプレイヤーに魅せようというこだわりが感じられる。
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現在、KickStarterで製品版の資金を募集しているが、目標金額が高すぎるのかどうやら失敗に終わってしまいそうな状況だ。諦めずにぜひ開発を続けてほしい。
なお、宇宙空間を自由自在に飛び回り、頭の動きと手の動き(手の動きで操作したい場合は、指の動きを感知するLeap Motionが追加で必要)で敵をロックオンするシューティングとしては日本の開発者、野生の男氏(@yasei_no_otoko)の『Blast Buster』がある。こちらは進行方向も全て頭の動き次第。360度全て動き回れるので、違いを試してみるのも面白い。
[基本情報]
タイトル Vangurad V
制作者 zerotransform
価格 体験版のため無料
ダウンロード方法 Oculus Shareより右の「Download Now」からダウンロード(要ログイン)
[プレイ環境]
G-tune Netgear note i790SA1(ノート)
OS Windows 7 64 home
CPU Core i7-4700MQ 2.40GHz
メモリ 16GB
GPU GeForce GTX 870M
使用モード Extend
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